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六韜 (中公文庫)

六韜 (中公文庫)
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  • 発売日: 2005-02
  • 版型: 文庫
  • 381 ページ

エディターレビュー

出版社 / 著者からの内容紹介
『六韜』は〈武経七書〉の一書に選ばれ、『三略』にならぶ兵法学の名著として古今東西の武将たちに読み継がれてきた。前漢の軍師張良が黄石公より譲り受け、我が国では藤原鎌足が暗記するまでに愛読し、源義経が密かに戦術の奥義を学んだなどと語り伝えられる。戦術論のみならず、人心掌握法や組織を率いる心構えを余すことなく説いた、今もなお貴重な示唆を与える組織論の名著。

内容(「BOOK」データベースより)
『六韜』は“武経七書”の一書に選ばれ、『三略』にならぶ兵法学の名著として古今東西の武将たちに読み継がれてきた。前漢の軍師張良が黄石公より譲り受け、我が国では藤原鎌足が暗記するまでに愛読し、源義経が密かに戦術の奥義を学んだなどと語り伝えられる。戦術論のみならず、人心掌握法や組織を率いる心構えを余すことなく説いた、今もなお貴重な示唆を与える組織論の名著。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
林 富士馬
1914年(大正3)、長崎県生まれ。詩人、文芸評論家。日本医科大学卒業。大学在学中から佐藤春夫に師事。雑誌「文芸文化」に関わったのち、1946年(昭和21)、三島由紀夫、島尾敏雄らと同人雑誌「光耀」を創刊。1979年(昭和54)、長年の同人雑誌批評活動により駒田信二らとともに第27回菊池寛賞を受賞する。2001年(平成13)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

君主たる者5
この書は周の文王が太公望という仙人のような人物と出会う所から始まり、文王とその息子武王が太公望に政治のあり方・軍事のあり方を訊ね、太公望が答えるという形式で6巻60章ほどあります。尤も太公望の名を借りた後世の兵法家の偽造書とも言われております。

さて内容を読むと、冒頭から君主とは絶対的な存在などではなく、社会(天下)に於いて最も公共精神が必要な立場にあることが力説されています。こう言うと何やら意外に思われるかも知れませんが、もし強大な権力者がその力を利己的な目的のみに行使し、社会に多大な悪影響を与え続けるならば、また悪影響を受けた側から比例的な反発が起こることを合わせて考えれば、社会で最も力のある者が、社会で最も大きな責任を負わなければならないということは、社会を存続させる上で是非とも必要なことなのです。このように道徳が根幹にあり、それを達成する手段としての政治的・軍事的考察が後に続きます。

なにぶん二千年以上前の書物なので、地形・兵器・兵種などに対する考察は技術の進歩した今日では適用出来ません。しかし人間自体が進化していない以上、殊に人材発掘、組織運営、一般的ルール、印象の操作など、人間性に根ざしたものは変わりようがありません。何よりも読み続かれているという事実そのものが、本書の価値を実証しています。リーダーシップを学ぼうとする人間にとって、本書を読めば多くの示唆が得られるのではないでしょうか。

3000年前のリーダーシップ論5
 藤原不比等が暗誦するまで愛読したことで有名な本書が中公文庫で出ているのを本屋で発見し 急いで買って 読んでみた。

 紀元前12世紀の著作ということだが 今読んでいても十分面白い点に感銘を受けた。特にリーダーの資質として 以下のような話が出てきており 3000年前と今はあまり変わらないものだと驚いた。

 +信賞必罰。褒美を与える場合は一番位の低い人に与え 罰を与える場合
  には一番位の高い人を罰する。

 +将軍は一般兵士と同じ物を食べ 同じ物を着るべきである。でないと
  兵士の気持ちが分からず 兵士の気持ちをつかめない。

 +戦争の際にも 相手の将軍は処刑するにしても一般の民衆には一切
  苦しみを与えるべきではない。

考えてみると 戦争とは究極のBUSINESSでもあるわけで そこそこ平和な我々の方が ある意味で安易な日々なのかもしれない。著者の太公望(釣で有名な人だが)は 遠く3000年前の時空を超えて 我々に鋭く語りかけてきていると ひやりとする思いである。

必勝の哲学5
どんなに正しくても、勝たなくては意味がない。それが、《現実》の厳しさです。勝つためには、いろいろな能力が要求されますが、その中でも《作戦力》と《情報力》は、絶対に欠かせません。そういう意味で、やはり中国の古典は、非常に参考になります。本書も、勝ちたい人にとっては、《必読書》と言えるかもしれません。