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海嘯 (中公文庫)

海嘯 (中公文庫)
By 田中 芳樹

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  • 発売日: 2002-09
  • 版型: 文庫
  • 325 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
江南の地に栄華を誇る大宋帝国に、怒涛の鉄騎・元軍の蹄の音が迫っていた。元はフビライの号令一下、長江を越え、鉄血の海嘯―巨大な津波となって大陸を飲み込んでいく。ついに宋三百年の命脈は尽き、朝廷は都・杭州臨安府を開城、降伏を余儀なくされる。しかし気概ある文官、武将たちは、幼帝を戴いて二千艘の船で南下、宋国再建を誓うが…。時代の激流に抗い、亡国の危機に己を貫いた男たちの群像。

内容(「MARC」データベースより)
西暦1276年、北方から元が南宋に侵攻、帝都杭州臨安府は開城し、大宋三百年の命脈は尽きようとしていた。史上最大の亡国の悲劇のなか、運命に抗い、己を貫いた男たちを描く中国歴史長編。97年刊の再刊。〈ソフトカバー〉

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
田中 芳樹
1952年10月、熊本県生まれ。学習院大学大学院博士課程(国文学)修了。88年に『銀河英雄伝説』で星雲賞(日本長篇部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

亡宋の武将たちの浪漫5
崩れゆく国の中で、それぞれの生き様をもって、ある者は運命に従い、ある者は運命に抗い。それでも歴史は流れていく。
歴史とは、人と人が織り成す広大な物語であることを改めて痛感します。

田中芳樹氏の歴史観を見事に反映した、名作といえるでしょう。
歴史物にありがちな、史実を書くのではなく、物語としての圧倒的な存在感、同氏の力量が存分に発揮されています。

宋末元初の大群像劇3
 治乱興亡は歴史の常。しかし南宋のごとく悲哀に満ちて滅びた王朝は少ないだろう。興隆する元。追い詰められる南宋。歴史が動く時、人もまた、大いに動く。

 日本では馴染みの少ない中国の宋末元初を描くこの物語は圧倒的な質量を感じる大群像劇だ。テンポよく、飽きずに読み進ませる筆者の力はさすがである。しかし、この時代のあまりの質量に筆者自身が圧倒されているようでもあり、ただ歴史的な事柄を羅列するに終わってしまっている。魅力的な題材であるだけに、実に惜しい。

『海嘯』3
南宋が滅亡に到る過程を事細かに知ることができ、文天祥などといった当時の主要人物も数多く登場するので、興味を持続できる作品でした。
しかし、内容が浅く完成度が低い印象を受けたので、是非とも再構築して出版し直して欲しいです。