神様 (中公文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #30572 / 本
- 発売日: 2001-10
- 版型: 文庫
- 203 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである―四季おりおりに現れる、不思議な“生き物”たちとのふれあいと別れ。心がぽかぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞受賞。
内容(「MARC」データベースより)
四季おりおりに現れる不思議な「生き物」たちとのうららでせつない物語。第1回パスカル短篇文学新人賞受賞のデビュー作である表題作ほか「河童玉」「星の光は昔の光」「離さない」等9篇を収録する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
川上 弘美
1958年東京生まれ。80年お茶の水女子大学理学部生物学科卒業。82年より86年まで私立田園調布双葉中学高等学校に勤務。94年「神様」で第一回パスカル短篇文学新人賞を受賞しデビュー。96年『蛇を踏む』で芥川賞受賞。99年『神様』で紫式部文学賞、Bunkamuraドゥ マゴ文学賞、2000年『溺れる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
くまさんと散歩
この小説には、熊やら河童やら人魚が当たり前のように登場する。そして主人公は、そのことにたいして驚いたりしない。そこにいちいちツッコミを入れたくなるような人には向かない小説。
川上弘美さんの作品を読むのは初めてだったが、本当にいい小説だと思った。
まず、主人公が素直な普通の人であるところに好感が持てる。最近の小説の主人公は、やたら斜にかまえたひねくれ人間が多くてうんざりしていたので、この小説を読んで心が洗われた。
「神様」でほのぼのして、「夏休み」でしんみりして、「花野」で切なくなって、「河童玉」で笑って、「クリスマス」でも笑って、「星の光は昔の光」でいろいろ考えさせられて、「春立つ」で不思議な気分になって、「離さない」でゾッとして、「草上の昼食」で号泣した。
いろいろ楽しめて、とってもお得だ。
川上さんに、会ってみたい
この作品は私にとって、吉田戦車さんの「伝染るんです」、さくらももこさんの「コジコジ」以来のショックだった。完全にはまってしまった。しばらく地上に帰ってこられないような、不思議な感覚・・・
最初、あまりの簡潔な「~だ。~である。」調にとまどったけれど、すぐにその摩訶不思議ワールドにどっぷり浸かってしまった。
梨をひたすら食らう不思議な物体、男女の営みが旨く行かないと相談しにくるカッパ、つぼをこすると出てくる、痴情のもつれに悩む女、そして友人の「ウテナさん」・・・終わったかと思いきや、またもや登場するおかしな生き物達に、何度もブッと吹き出した。
どこかもの悲しくいじらしい、愛らしい生き物達と出会ってなぜか、「生きてるっていいなぁ~」としみじみ思いました。川上さんに、会ってみたい。
天才!
川上弘美と言えば、生物と人間の艶かしさをつなげた
独特の言葉で語られる世界が一部のファンに支持されていたように思うが
この作品では“天才!川上弘美ここに在り”ということを
ファンでない人にも分からせてしまう作品になったと思う。
言葉の選択とリズムに最初は「ハ?」という人も多いだろうが
肩の力が上手い具合に抜けている文章とやさしさとやらしさは
“天才!”としかあらわしようがない。
“癒し”という言葉は嫌いだが“前を向いて歩いていこうよ”と
胡散臭いことをしきりに語ろうとする本なんかよりも
ずっとずっと心の平安を取り戻せます。





