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一休 (中公文庫)

一休 (中公文庫)
By 水上 勉

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  • 発売日: 1997-05
  • 版型: 文庫
  • 474 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
権力に抗し、教団を捨て、地獄の地平で痛憤の詩をうたい、盲目の森女との愛に惑溺してはばからなかった一休のその破戒無慙な生涯と禅境を追跡した谷崎賞受賞に輝く伝記文学の最高峰。


カスタマーレビュー

すぐれた一休伝4
小説家・水上勉による禅僧一休宗純の秀逸な伝記文学です。自らも京都の禅寺で修行生活を送った経験のある作家が、室町時代の反骨精神みなぎる一休禅師の生涯を活き活きと描いて余すところがありません。男色のみならず、女色にも耽り、破戒無慙な生涯を送った“奇僧”の一生を知りたい人々は是非とも一度御覧頂きたい作品です。とりわけ、当時の禅宗寺院で盛行した男色愛好の習慣を知る上で参考になりますよ。

一休について3
4日間で読み終えました。僧の身でありながら、酒場に頻繁に顔を出したり、女性と関係を持ったりと、その行動には正直あ然としました。けれども、それらの行動がすべて「人間の真の姿を見る」ということにつながって行くこと、あるいは、そのようにして「人間の真の姿を見る」ことなしには、煩悩や迷いを断ち切ることはできなぃという一休の確固とした考えを読むことができました。また、経を読んだり、難しい言葉を講釈したりすることだけが大切じゃないんですね。とにかく書斎から出て「人間」というものをしっかり「見ること」そして、それが煩悩に打ち克つためには一番大切だということをこの本から教わりました。「とにかく動くこと」一休はこのことを宗教者たちに訴えているのではないでしょうか?

一休さんの入門書5
禅について書かれた本は、素人にもわかりやすく書かれ、親切であるものも多い。
そういう本も好きですが、一休さんの言葉は、理屈でない伝え方をする感覚的な印象があり、わかりずらい、しかし、そういうところに惹きつけられるものがある。こういったに対し、個人的に、一番納得のいく解釈をされたと思える本です。美化せず、表面的でなく、それでいて人間としての魅力を感じさせるリアルな一休禅師の像が好ましく心に映ります。また、この本とは多少違う解釈も自分なりにできる楽しさもあります。