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獅子 (中公文庫)

獅子 (中公文庫)
By 池波 正太郎

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  • 発売日: 1995-04
  • 版型: 文庫
  • 310 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
九十歳をこえてなお「信濃の獅子」と謳われた真田信之―当主の突然の死に伴う後継者争いをめぐり、松代十万石の存亡を賭けて下馬将軍・酒井雅楽頭忠清にいどむ老雄の、乾坤一擲の隠密攻防戦。


カスタマーレビュー

信濃の獅子4
真田幸村の兄・真田信之の晩年の活躍を描いたものです。
90を超えても「信濃の獅子」と謳われた信之。

真田と言えば幸村が有名ですが、信之も負けず劣らずの戦将にして武将です。
信之がいなければ、関が原での敗将・幸村の命はなく後の大活躍もありません。
どちらかというと地味であまり目立たない信之ですが、この獅子や真田太平記

を読めば信之の優れた武将ぶりが堪能できます。

剣劇シーンのない時代物だが5
戦国時代や明治維新のように、同時代に素晴らしい人間達が一気に世に出ているような気がする
時代がある。
ところが、そんな「素晴らしい人たち」の、その後が意外に語られていない。
もちろん、戦国時代の後にも歴史に名を成す人たちはいないではないはずなのに、次はいきなり
元禄になり、明治維新までとんでしまう。あの人はあの後どうなったんだろうか。
そんな欲求不満の対象の一人が、この真田父子兄弟の生き残り、東西の戦いでは父と弟とたもと
を分けて東がたの徳川についた真田信之の「その後」と言える。

真田と言うと一般には、大坂冬の陣、夏の陣で名をはせた、弟の真田幸村の名がすぐに出てきて、
なかなか徳川に味方した信之のことは出てこない。
で、なにも特に注目すべきところのなかった人なのか、などかってに思っていた、やはり違った。
信之が硬骨の人で戦上手であったことは何となくわかっていたつもりだが、本作品は、その信之
まさに晩年90を越してなお、徳川家との間で自らの愛するもの達を、何とか生きのびさせようと
する戦いのドラマを演じている。

本作品では、目立った剣劇シーンは余りありません。
しかし、非常にスリルのある、極めて硬派な戦いぶりを、戦上手の真骨頂、信之93歳が演じてく
れます。上質の政治ドラマ、経済(組織)劇としてもとっても面白い作品でした。

ゾクゾクしながら読み耽りました。5
真田太平記全巻読了後、「真田信之はその後どうなったんだ!」と
気になって仕方がなかった。何気なく真田太平記巻末の解説を読んで
この作品を知った。

あっという間だった。

息子達が自分より先立つ不幸な身でありながら、家の為、領民の為を
第一義に下馬将軍 酒井雅楽頭と対決する。

「真田信之物語」完結編、とくとお楽しみあれ。