太陽と鉄 (中公文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #172795 / 本
- 発売日: 1987-11
- 版型: 文庫
- 207 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
最後まで冷徹な自己分析、自己認識の中で、限りなく客観的、論理的世界へ飛翔して、自らの死と対決する三島ミスチシズムの精髄を明かす「太陽と鉄」、詩を書く少年が作家として自立するまでを語る「私の遍歴時代」、ともに自伝的作品2篇を収め、三島文学の本質を解明する。
カスタマーレビュー
割腹自殺、予告の書
この本が出版された2年後に三島由紀夫は割腹自殺を図る。この本は、あの事件が決して衝動的なものなどではなく、あらかじめ「三島由紀夫」という物語に織り込まれた終章であったことの、予告の書と言える。
この天才は、文学の限界をひとり勝手に感じていた。この人の実存は「言葉」ではなく「肉体」にあった。いや、「肉体」に求めようとした。あれだけ「言葉」を巧みに操り、「言葉」によって他の追従を許さない独自の世界観を構築したにもかかわらず、(いや、だからこそ)、常人には理解しがたい、陳腐にも思われる、単なる日常でしかない「肉体」に生き様、死に場所を求め、ひとり勝手に完結してしまった三島。
「言葉」の限界を語る説得力として「肉体」を過剰に評価する、その逆説的な発想こそが三島であり、そういった発想こそは「肉体」からではなく「言葉」から生み出したものである、というこれまた逆説。
「言葉」を最初に構築し、後追いで「肉体」を築いていった三島の、常人とは逆コースの思考がここではとうとうと語られている。この、小説でも随筆でも評論でもない、ただただ迷いなく延々と連なっていく文章に、読者は「そうじゃねえだろう三島さん、あんたは天才だから現実をかいかぶってる」って思いと、「わかる、わかりたいよ、わかるかもしれない」って気持ちが交錯する。少なくとも、あの当時に比べて、リアル(肉体)とバーチャル(言葉)が混濁し共に衰弱してしまっているご時世では、三島の気持ちがわかるって勘違いする常人も多いかもしれないよね。
日光浴とバーベル
正確な美しい日本語で三島氏自身の
肉体改造の過程が精密に詩的に描かれています。
三島氏特有の形而上学的思考や秩序愛のようなものは
時として無味乾燥な色合いを帯びますが、往々にして
私たちの心を整えてくれるという性質があり、
本書も良質の哲学書や仏教書を読んだときの
澄み切った心境になります。スポーツというものに
常人的な興味のあまりないかたはこの本を読んで
スポーツを精神の面から眺めてみると興味を持たれるかもしれません。
WHY星3?
何故か世間的評価低ぃ低ぃっすが、俺的には、三島さん、おもしれぇ〜ぇぇぃ…スタイル確立した、貴重な一冊と思っとりまっす!他のレビュァ〜の方も仰られてるっすが、三島さんはマジヤバクラスの天才っすから、俺らYEAH!常人!には不可知的部分溢れMAX!な人っすから、はっきし言って表題作「太陽と鉄」で仰られていることの7割5分6厘も、MYプァ〜脳では、何度リピって読んでも理解ノッシング状態抜け出せねぇっす!でも微妙な内面っーか、感情を吐露る方法としては、批評でもエッセェ〜でも告白でもねぇ、いやそれらの要素ALL包括しまくりのこの文体っーかスタイルはサイコッ!に最適ってるんではないっしょうか?(そういや、亡くなる前に書かれた『蘭凌王』も、批評&告白&小説の融合った形っしたねぇ〜ぇぇぃ…)にしても、三島さんには、こういうスタイルの文章で、もっと色いろ書きまくって欲しかったっすねえ〜ぇぇぃ…カップリングの「私の遍歴時代」は、「太陽と鉄」に比べると従来型エッセェ〜にニァ〜な文体っすが、戦後の文壇&文学者への、他ではノット語られな貴重な資料的側面も含みまくりの興味深い一篇っす!三島さん、やっぱサイコサイコサイコッ!YEAH!!




