国際政治とは何か―地球社会における人間と秩序 (中公新書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #17427 / 本
- 発売日: 2003-03
- 版型: 新書
- 294 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
人類のおかれた状況が混迷の度を深め、希望と苦悩が錯綜している今日ほど、断片的な情報ではなく、深い考察が求められている時代はない。本書はまず、国際政治の起源を近代ヨーロッパにたずね、現代までの軌跡を追うことで、この基本的な性質を明らかにする。その上で安全保障、政治経済、価値意識という三つの角度から、差し迫る課題に人間が人間を統治する営みとしての政治がどう答えられるのか、的確な視座を提示する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中西 寛
1962年(昭和37年)、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。同大学院修士課程修了。88~90年、シカゴ大学歴史学部留学。国際政治学専攻。現在、京都大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
認知的複雑性の高い国際政治入門書
高坂正堯から京大政治学の系譜を受け継ぐと目される政治学者の手になる、国際政治学の新書である。
一読してわかるのは、著者はたいへん認知的複雑性の高い、頭のいい人物だということである。その意味で、保守的であるかもしれないが権威主義的ではない。ある主張がなされたあと、それだけでは割り切れないファクターが注意深く指摘され、単純な善悪二元論で世界を理解することの陥穽が―著者自身、直接的に述べているわけではないが―明らかにされていく。
国際政治に対する手軽な答えではなく、より深く考えるための手がかりが与えられる本である。保守だの何だのといった先入観はとりあえず措いて、読んでみることを勧めたい。
国際政治への総体的な視点
「国際政治とは何か」という問いに対し、国際政治を「主権
国家体制」「国際共同体」「世界市民主義」という三つの位
相からなる構造をしているという基本的立脚点から国際政治
の性質を説明するところから、本書は始まる。
第一章では国際政治という概念が形成されてきた思想史を辿って、
国際政治そのものの変容を捉えている。 第二章以下では、国際政治
を構成する三つの位相の根底にあった安全保障、政治経済、価値意識
について、国際政治の変容が与えてきた影響を分析している。
本書では、国際政治学の理論や体系的な議論が展開されているわけ
ではない。しかし、国際政治についての総体的な視点を養ううえで、
多くの参考となる考え方を提示してくれる。
筆者は、結章の末尾でイギリスの文筆家E・M・フォースターの言葉を
引用しながら、国際政治に必要なものは愛ではなく寛容の精神だと
説いている。それは愛よりも「消極的な美徳」でありながら、現実的に
多くの人間に実現可能な精神であるからだ。
高坂教授「国際政治」中公新書の姉妹書
高坂教授に指導を仰いだ著者が
同じく中公新書から出版されている
名著「国際政治―恐怖と希望」の姉妹書として
書いたのが本著である。
国際政治に関する書籍は多々見られるが
本著は、数々の新聞・機関誌で書評が見られるように
本著で定義される国際政治の新しい枠組みに
関心させられる。
まだ、あまり定義されていない
このような国際政治の枠組みがあったのか。
中西教授の国際政治の見方を知ることで
また違った目で国際政治を楽しみたいものである。





