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遊女の文化史―ハレの女たち (中公新書)

遊女の文化史―ハレの女たち (中公新書)
By 佐伯 順子

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  • 発売日: 1987-10
  • 版型: 新書
  • 4 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
遊女とはかつて「性」を「聖なるもの」として生き、神々と共に遊んだ女たちであった。本書は従来の遊女史の枠を越え、万葉集、謡曲、梁塵秘抄、から御伽草子、近松、西鶴、荷風、吉行淳之介に至るまで、文学に現われた遊女像の系譜を辿りつつ、文化を育んだ「遊び」の姿を明らかにする。ホイジンガの遊戯論に示唆され、比較文学の手法を駆使して試みられた遊女論であると共に、新しい文化論、女性論への展望を拓く意欲作。


カスタマーレビュー

セクシュアリティの絡み方が絶妙5
男性を癒すという意味での「女」の在り方。
究極的に二分化されたのが、性というレベルで
「たったひとりのための閉じた女」と
「万人に開かれた女」という対局。
この分離から起こったさまざまなリアリティを
文学という切り口から観察している。
とても深く発展的な内容。

日本文学における遊女の系譜5
彼女たちはどこへ行ってしまったのだろう
――そんな素朴な疑問が湧きおこってきたのはいつの頃からだったろうか。
古典文学の中に生き生きと息づく遊女たち。

〜略〜

 私は性についての近代的認識を一旦とりはずし、
同時に遊びの本来の姿に着目することによって、
遊女たちが聖なる幻想を背負わされてきたことを、
確かな文化史的事実として語ってきたつもりである。

以上本書より。

万葉集、梁塵秘抄、西鶴、九鬼周造、荷風、吉行淳之介などなど、
主に日本文学に現われた遊女像の系譜を辿りつつ、その文化について考察します。

読了後、驚いたのは、
この女性が20歳代半ばでその骨格を修士論文として執筆された事。

白洲正子の著書の中で本書を知り出会いました。

小谷野先生の本を読んでからなら1
昨日「性と愛の日本語講座」を読み終えて「なんと佐伯さんに謝っている!」と驚いたところ。
尖がって尖って、保身だの処世だのといったことも省みず師匠(たぶん)だろうが先輩だろうが辛らつに批判したり、世の中の風潮にまどわされることもない、また「『もてない男』は「私怨」で書いた」とおっしゃる小谷野氏...
軽い読み物としては言葉は激しくても随所に笑いがいっぱい、毒舌漫才のアカデミックパロディー..(専門分野の図書はまだ読んでいない、申しわけありません)
相手によって態度を変えたりしない、闘う姿勢を貫く男というイメージ(妄想)を小谷野氏に抱いていたのだが...
佐伯氏に謝るなんて思っていたよりも人当たりのいい穏やかな方だったの?

しかし「謝ったりするんじゃなかった」なんて、わざわざ書き込むエネルギーなのか偏執なのか、やはり小谷野先生、密かにお慕い申し上げております。
リクエストさえあれば写真も送りますわ、見たくないでしょうけど。

佐伯氏のこの本も読まずに『江戸幻想批判』を他人に対して絶賛することも難しいので、むしろ『遊女の文化史』はあっていいのではないでしょうか。
新書なんてありがたいじゃないですか。ただし
佐伯さんのこの本に今後は小谷野先生が帯の文を提供するという条件で。
平積みで必ず『江戸幻想批判』と並べて売るように書店に営業に回りましょうか。スーパーの牛肉とたれみたいに。