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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #125979 / 本
- 発売日: 2009-03
- 版型: 単行本
- 325 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
結婚三年目、妻が逝った。のこされた僕らの、新しい生活―泣いて笑って、少しずつ前へ。一緒に成長する「パパと娘」を、季節のうつろいとともに描きます。美紀は、どんどん大きくなる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
重松 清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
久々に泣けた
結婚3年目で一人娘を残したまま亡くなった妻。
周りの人の助けを得ながら男手一つで娘を育てる夫。
娘の1歳半の幼稚園入園から12歳小学校卒業までを
描く感動の作品。
久しぶりに泣けました。
妻を失った、母を失った父娘の生活。
それが悲しいとか言うんではなく、
その周りの人の思いやりや何気ない棘のある言動。
そういったすべてのことが悲しかったり切なかったり
嬉しかったり、歯がゆかったり。
そういった複雑な感情が押し寄せてくる作品でした。
ただ泣けるというだけではなく
人の温かさも十分に染み入ってくる作品でした。
妻に先立たれた夫と幼い娘の日々。心洗われる連作小説に一大拍手を
■武田健一は長女・美紀と二人暮らし。都内に住むサラリーマンだ。美紀が1歳半のとき、妻が急死した。結婚3年目だった。再婚を勧められることもあるが、まだそんな気にはなれない。横浜にいる義父母(亡き妻の両親)は何かと美紀のために骨折ってくれる。本書はそんな父と娘の10年間の物語を描いている。
■2歳の保育所時代、5歳のひな祭り、小3のクリスマスといった具合に、その年の特別な情景を切り取った章立てで構成し、美紀の成長と健一の心情をていねいに見つめる。ときに美紀は、母親不在の現実に直面し、悲しみにくれる。健一はその悩みを軽減するために共に悩み、努力する。
■例えば小学1年の母の日のエピソード。参観日に母親の絵を張り出すことになっているが、事前相談に来た担任の若い女性教師は「この種のケースは初めてなので」などと無神経な物言いをする。また、自己紹介で美紀が「ママはずっとおうちにいます」と述べた言葉をとらえ「嘘をついた」と決め付ける。それは「家の写真の中に母はいつもいる」という意味なのに……。参観日用に美紀は、天使の輪を頭に置いた母の絵を描き提出。彼女は前日のクラス会で「ママは死んじゃったけどずっとうちにいるんだよ」と堂々と宣言するのだ。ブラボー!
■物語は父親の再婚と美紀の小学校卒業式で優しく終わる。人の世のはかなさも描き、心洗われ随所で泣けた。
幼児や小学生の女の子のいるお父さんにおすすめ
「とんび」の女の子版という感じですが、とんびほど、重厚な感じではないです。ただ、娘を持つお父さんの心の揺れがよく出ています。もちろん主人公のお父さんだけではなく、保母さんや亡くなった妻の父母、義兄姉など、いろんな人の優しさに触れることができます。早くに娘を亡くした義父の一言「あの単身赴任の2年間を返して欲しい」は心に響きます。子育て中であると忙しいせいか、よく見ているつもりでも子供のサインをつい見逃しがち。ましてや子供と接する時間が少ないお父さんではなおさら。子と向き合うのはどういうことか。子育てとは親も一緒に成長するということがよく分かります。大泣きすることはないですが、ほろりとさせる場面も多数。いまならまだ娘と向き合えるはず、と思えるお父さん方にお薦めです。将来、お年頃になった娘とどう接してよいのか後悔しないためにも必読ですよ。




