ソシオ・エコノミックス
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #567542 / 本
- 発売日: 1975-10
- 版型: 単行本
- 311 ページ
カスタマーレビュー
経済学をめぐる超学的な接近
第1次ブント(共産主義者同盟-安保ブント)は、多くの異材を生み出していますが、その中でも、故・廣松渉、青木昌彦及び西部邁の三氏については、一頭地を抜いているな、と生意気にも私は思っています。
さて、この西部氏の力作は、先にレビューを書いた『国柄の思想』と違って書評が難しいのですが、今、読み返しても氏の深い知識や洞察力には正直感服します。本書は、1960年代後半に一世を風靡したラディカル・エコノミックス(青木氏が編者となった同名の書籍がある〔1973年、中央公論社〕)と一線を画しながらも、正統派(新古典派)経済学(例えば、方法論的個人主義や経済的合理主義等)に対する鋭利な批判など、現在に通じる意想が多々あります。
この著書は、「はしがき」にあるように、「本書が目指しているのは、経済学の内在的批判を通じて、また包括的一般理論につながることを志向しながら、経済学をめぐる超学的接近のための橋頭堡を築くこと」です。しかしながら、「社会科学全体における中間の段階に経済学を位置づける試み」は未だ道半ばの感があり、後進のためにも本書が絶版とならぬよう祈るばかりです。

