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政策論争のデタラメ (新潮新書)

政策論争のデタラメ (新潮新書)
By 市川 眞一

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  • 発売日: 2009-09
  • 版型: 新書
  • 204 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
デタラメな言説は、ときに国を滅ぼす。医療問題の本質は、医師不足ではなく開業医優遇の制度設計にある。エコ精神とクールビズでは温暖化対策にならない。…環境・エネルギー、医療、教育、郵政改革、政治・行政の五つの分野にはびこる表面的で情緒的な政策論争の間違いを、データを駆使して様々な角度から明らかにすることで、これまで表に出てこなかった問題の本質をあぶり出し、本当に必要な政策を提言する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
市川 眞一
1963(昭和38)年東京都生まれ。クレディ・スイス証券チーフ・マーケット・ストラテジスト。87年、明治大学卒業後、和光証券入社。94年クレディ・リヨネ証券入社。2000年に現在の会社に移る。小泉政権当時の構造改革特区評価委員他、公職も数多く歴任している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

現状を手っ取り早く知る4
環境・エネルギー,医療,教育,郵政改革,政治・行政改革について,
イデオロギーや情緒的な議論をバッサリ切り捨て,現状と解決策をスッキリ明快に提示する。

たとえば教育に関して,書類作成の多さが教員の多忙の一因であることがよく言われてるが,
それは「学習指導要領が,パフォーマンス管理ではなく,プロセス管理」となっており,
教育の目標は決められているものの,その成果が問われないことが原因だとしている。

また,環境・エネルギー問題に関して,クールビズやこまめな節電は問題の解決には効果が薄く,
原発の推進が大きな効果があることを示している。
ただ,原発に関しては放射性廃棄物処理のエネルギーやコストが大きいことをよく耳にするが,
これらに関しては触れられておらず,やや疑問が残った。

いずれのテーマも巷で大きく取り上げられていることであるが,
細かいことになると実は知らないこともある。
解決策については十分納得できないものもあるが,
現状を手っ取り早く知るためには有用である。

自分の頭で考えることの大切さ5
 真っ当な意見だと思います。
精神論で乗り越えようとするエコ、大病院の存在意義、教育の目標、郵政のあり方、官僚の役割と選挙制度。
以上の五つ(に限りませんが)について、データに基づかず薄っぺらいコメントを流すテレビや新聞。
不勉強で予断と偏見に満ちたマスコミ関係者。
政治は選挙で変える事が出来ますが、情報を入手すべき媒体はどうやって選べばいいのでしょうか?
 昔、日経ビジネスを定期購読していましたが、自分のいる業界の問題点に関する特集記事を読んだ時、
紙面の都合があるにせよ深く調査したとは思えない内容で落胆し、それ以降同誌を読むのは止めました。
 また、以前媒体にニュースリリースして職場の取材を受けたときも、リリース内容について無知な記者が
取材にやってきてがっくりしたこともあります。
マスコミを「教育」しないと日本は良くならないのかしら、とも思えてきます。
 どんな政策も感情論ではなく、データに基づいて考えるべき、と改めて考えさせてくれる一冊でした。
 ただ、最後の国会議員数削減は、考え方は賛成ですが論理の持って行き方が甘い気がしましたが、
それはそれで、読者が考えればいい事でしょう。

「提言」が優れている5
「環境・エネルギー」、「医療」、「教育」、「郵政改革」、「官僚叩き」といった5つのテーマについて、「現状分析」と「提言」を示しています。
「現状分析」もなかなかのものですが、「提言」が優れているのが本書の特長です。証券・金融の世界で生きてきた著者は「大きな現実を動かす際に有効なのは(中略)ビジネスの論理である」として、問題点を解決する仕組みのなかにうまくインセンティブを組み込んだ「提言」を示しています。
小泉改革についても、○か×かで論じる傾向が多い中、良かった点と不足していた点を説得力を持って分析しています。