森林ニッポン (新潮選書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #504503 / 本
- 発売日: 1998-05
- 版型: 単行本
- 306 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
日本の森に新しい人生をかける人びとがいた!人物ルポの旗手が描く、感動の森林紀行。北海道、青森、奥多摩、奥只見、愛媛、紀伊半島、鳥取、沖縄。
内容(「MARC」データベースより)
森林の価値が見直され愛好者も増える一方で、日本の森林は急速に荒廃し産業としての林業は瀕死の状態だ。その中で日本の森林と様々に格闘する新しい人々がいる。その具体的試みを各地から報告する。〈ソフトカバー〉
カスタマーレビュー
ルポのお手本のようなルポ
これまでレビューがなかったのが不思議なほどの、素晴らしいルポルタージュである。著者がまえがきに記しているように、日本の林業は林産物の自給率の低さ、林業従事者の壊滅的な減少、国有林の耐えがたい赤字経営、そしてどんな森林を後世に残すかというビジョンの不在など、ほとんど絶望的な状況にある。それは本書の初版から12年を経過した現在でもさして変わらないようにみえる。しかし一方では、メディアやNPOの世界における森林への渇望・憧れ、機械化・近代化・無機質化された生活へのアンチテーゼとしての森林文明という感性的な肯定論が、現在も根強く語られている。著者はこの双方を何とか橋渡ししようと考え、北海道、青森、東京、新潟・福島、和歌山、鳥取、愛媛、沖縄と動き、各論に絞り込んで日本の森林の現状と、現状打開に向けて活動する人々の営為を間近に観察している。これをルポルタージュと言わずして、何がルポルタージュだろうか。評者は、著者のルポルタージュを数冊読んでいるが、いつも感じるのは、対象に対する姿勢がフェアであること、対象に接する前に相当な準備をしていること、そして文章のうまさである。森林には、本書で描かれているほかにも、さまざまな論点がある。続編を読みたい。

