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冬の犬 (新潮クレスト・ブックス)

冬の犬 (新潮クレスト・ブックス)
By アリステア・マクラウド

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Sixteen spare, evocative masterworks: men and women acting out their own peculiar mortality against the unforgiving landscape of Cape Breton Island. Until the recent publication of Alistair MacLeod's first novel, No Great Mischief, his reputation as one of Canada's most important writers rested entirely on the stories collected in this book, and on this basis he was included in the Modern Library's 200 greatest writers in English since 1950. These stories are about death, family ties, and the pull of traditions transplanted from Scotland to a harsh New World. Reviewing MacLeod in the New York Times, Louise Erdrich wrote, "the young eventually realize that though they speak English, the old language [Gaelic] is internalized, that the sound and meaning of it rise to haunt them in the same way that the ancient mythologies and superstitions, spun through generations, exert an ineluctable hold." Joyce Carol Oates gives us a precise image of the experience of reading these stories: "that sudden feeling of insecurity that comes to a traveler in unmapped country; a sense of immediacy, cinematic in its vividness."


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  • Amazon.co.jp ランキング: #62297 / 本
  • 発売日: 2004-01-30
  • 版型: 単行本(ソフトカバー)
  • 262 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
カナダ東端の厳冬の島で、祖先の声に耳を澄ませながら、人生の時を刻む人々。彼らの傍らには、犬、牛、馬、鷲などの動物たちが、いつもあった。人生の美しさと哀しみ、短篇小説の気品に満ちた8編。

内容(「BOOK」データベースより)
舞台は、『灰色の輝ける贈り物』と同じ、スコットランド高地の移民が多く住む、カナダ東端の厳寒の島ケープ・ブレトン。役立たずで力持の金茶色の犬と少年の、猛吹雪の午後の苦い秘密を描く表題作。ただ一度の交わりの記憶を遺して死んだ恋人を胸に、孤島の灯台を黙々と守る一人の女の生涯。白頭鷲の巣近くに住む孤独な「ゲール語民謡最後の歌手」の物語。灰色の大きな犬の伝説を背負った一族の話。人生の美しさと哀しみに満ちた、完璧な宝石のような8篇。

内容(「MARC」データベースより)
カナダ東端の厳冬の島で、犬、馬、鷲ら動物と共に、祖先の声に耳を澄ませながら、人生の時を刻む人々。人生の美しさと哀しみ、短編小説の気品に満ちた8編を収録。


カスタマーレビュー

静かで激しい作品5
とても静かなんですが、その静けさの中に激しい真実が垣間見えるっていうのかなぁ、なんかつくづくぼくは心配の少ない平穏な日常に埋没してるなぁと感じました。地球上には色んな場所があり、おんなじ家族を描くにしてもこれほどの隔たりがあるのかと。

生と死のイメージがあまりにも頻繁にあらわれ、だからこそ生命への力強いメッセージがびんびん伝わってきました。いつも灰色の雲に覆われて、ことあるごとに風雨にさらされている情景は、陰鬱で冷たい世界を象徴しています。でも、その中で毎日を真剣に生きている真っ当な人々のあまりにも厳しい生活が浮きぼりにされ、力強い生命力が強調されてるんですよね。
 この作品で描かれる家族は、ほとんどが子の目を通して見る親や祖父母の姿なんですよね。そういったものは、世界共通だからとても身近で一種の郷愁にも似たせつなさを呼び起こします。普遍的だといわれる所以でしょう。余韻が残るのはそのせいでしょうね。

 でも生活や風習はまったく違う。ぼくはこの本を読んでラテンアメリカに通じるマジックリアリズムの匂いも感じました。独自の文化が目新しく、そういった意味でもとても魅力的です。

 あまりにも身近な自然の脅威。その中で身につけて代々伝えられてきた風習、独自の文化。こういった世界が今生活している我々とはあまりにもかけ離れているため、新鮮な驚きを感じます

冬の情景が浮かぶ息が凍りそうな短編集。5
昨年、短編集「灰色の輝ける贈り物」を出版した
寡黙な作家アリステア・マクラウドの短編集「冬の犬」です。

31年間に16篇という寡黙な作家ですが、
その短編のひとつひとつが、どれも胸に残ります。

ヘミングウェイを彷彿とさせる簡潔な文章で
ひとつの短編を読んだ後に本を閉じて目をつぶって
ボーッとしたくなるような作品8編が収められています。

「冬の犬」と「灰色の輝ける贈り物」は、本国カナダでは「Island」という彼の1冊の本として出版していたものだそうで、
この2冊に収められた小説が彼の送り出した短編のすべてです。
(他に長編が1篇ありますが、日本ではまだ出版されていません)

どの作品も絵画のように味わい深いものですが
中でもタイトル作の「冬の犬」は

死んだまま氷の中に閉じこめられたあざらし
重い橇をひいたまま流氷の割れ目に飲み込まれるように落ちていく犬、など

読んでいるうちに息が凍ってくるような情景が描かれて、
引き込まれてしまいます。

生き生きと、みずみずしい、けれど厳しい自然と現実5
「赤毛のアンブーム」で観光客が増える前の、カナダ沿岸部。
生き生きとして、みずみずしい描写だけれど、
単なる、美しい自然への礼賛ではなくて、
そこに暮らす人々に試練を与える過酷な環境。
その厳しい寒さや孤独を舞台の上でリアルに描かれる、
人間と、動物たちの生と性。
大人も子供も、当たり前のように命と向かいあって生きている、
と紹介すると、文体やストーリーは無骨なイメージを
持たれるかもしれませんが、実に洗練された、趣味のよい世界です。