スコットランドの黒い王様 (新潮クレスト・ブックス)
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商品の説明
Nicholas Garrigan has fled his native Scotland, and his parents' expectations, to take a position as a doctor in a remote rural outpost of Central Africa. Shortly after his arrival in Uganda, he is called to the scene of a bizarre car accident: Idi Amin, manically driving his red Maserati down the dirt tracks of Garrigan's small village, has run over a cow. Garrigan binds Amin's sprained wrist and puts the incident behind him, until a letter arrives from the Minister of Health informing him that Amin--in his obsession with all things Scottish--has ap-pointed Garrigan his personal physician. Garrigan is instructed to settle into State House, on the grounds of Amin's residence, immediately.
Later, Garrigan will reflect that had he known what awaited him, had he foreseen the terrifying concatenation of events this decision would set in motion, he would have boarded the first plane back to Scotland. He will wonder why it never occurred to him to simply say no. But--flattered, disarmed, and intrigued, if uneasily, by the pros-pect of entering Amin's inner circle--he steps into the role of caring for the man who will turn out to be one of the most brutal dictators of all time.
So begins Nick Garrigan's journey into a Con-radian heart of darkness, as his own moral center
battles weakly against, and then succumbs to, the dark and irresistible seductions of Idi Amin Dada, whose cruelty and cunning are masked by brilliant rhetoric, hilarious wit, and electrifying personal magnetism. When at last Nick awakens to the horrors of Amin's regime, he must awaken also to his own complicity in it--he cared for Amin, as a doctor and as a friend--and to the knowledge that he is both a traitor to his own country and a prisoner in his new one. By turns comic and chilling, Giles Foden's The Last King of Scotland is a masterful debut from a remarkable talent--a riveting history of "blood, misery and foolishness" that lingers in the mind long after the last page is turned, and a profound meditation on conscience, charisma, and the slow corruption of the human heart.
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #359584 / 本
- 発売日: 1999-06
- 版型: 単行本
- 494 ページ
エディターレビュー
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『The Last King of Scotland』(邦題『スコットランドの黒い王様』)の主人公は、おとぎ話の「ハンサムなチャーリー王子」ではない。ジャイルズ・フォーデンの処女作のタイトルになっているこの人物は、ウガンダの独裁者、イディ・アミン元大統領にほかならないのだ。この小説は、アミンの主治医を務めていたニコラス・ギャリガンの視点から書かれた、地獄絵図と化した1970年代のウガンダの記録である。
ギャリガンはスコットランド長老教会の牧師の1人息子として生まれるが、ウガンダの保健省での職を得て、故郷フォッシーミュアからはるか遠方へ出向くことになる。首都カンパラに到着した時期が政変の時期と重なり、オボテ大統領は解任され、イディ・アミン・ダダが政権の座につく。僻地(へきち)へ赴任する前に、ギャリガンは数日間だけ首都に滞在する。ところが、アミンの乗ったスポーツカーが牛に衝突するという一風変わった交通事故がきっかけで、優秀な医者ギャリガンは独裁者の勢力とかかわりを持つことになる。数か月後、彼は僻地の病院から呼び戻され、大統領の主治医に指名される。そして彼は、患者であるアミンに対する義務と、「アミンを操れ」とうるさく言いつのってくる本国政府からの圧力との、板ばさみになるのである。
フォーデンは、ニコラス・ギャラガンの立場から、アミン政権下にあるウガンダの、恐怖の世界を案内する。独裁者を単なる怪物として描くのは簡単なことだが、著者は予想を裏切り、恐怖政治の最中のアミンでさえ、魅力的な人物として描いている。医者である主人公は語る。
「等身大の彼と、未開社会にありながらあふれんばかりのオーラを放つ彼の存在に畏怖の念を抱かずにはいられなかった…。医者として人に力を与えるどころか、逆に、何かすさまじい自然の力が私の体に浸透していく気がした」
ギャリガンはコンラッドの『Heart of Darkness』(邦題『闇の奥』)のマーロウ船長役をうまく演じながら、「血の川」の旅を通して、純真だった自分がアミンの片棒を担がされていることに気づき、驚愕する。これだけでも十分なくらいだが、フォーデンはさらに緻密な描写によって、アフリカの自然、政局、社会の複雑さを読者に伝える。『The Last King of Scotland』は「闇」を描きながらなお、感動的な物語である。
出版社/著者からの内容紹介
人肉を食べた、という噂のアフリカの独裁者、アミン大統領をモデルにした長篇小説です。作者はイギリス人ですが、父親の仕事の関係でアフリカを転々とし、このデビュー小説のヒントを得たようです。『旅の終わりの音楽』と同様に、この小説もアミン大統領が実際に残した数々の奇行話を取材し、その上で、グレアム・グリーンばりのスリリングなストーリーに乗せて、大統領に翻弄される侍医の、命からがらの脱出劇を描きます。ジェットコースター・ノベルというジャンルがあるならば、この作品は文学でありながら堂々の入賞を果たすはず。野田秀樹氏は「この小説を読めば読むほど、今この日本で裁かれているオウム事件を想起せずにはいられない」と書いています。
内容(「BOOK」データベースより)
最後のスコットランド王を自称する荒唐無稽な独裁者、ウガンダのアミン大統領。政府に派遣された若きイギリス人医師は、アミンの侍医となり奇妙な運命に翻弄される。恋あり、内戦あり、暗殺指令あり。グレアム・グリーン、ジョーゼフ・コンラッドら先駆者たちの伝統を見事に受け継いだ、卓抜な文明論、スリリングなストーリー性。そして、絶望的な逃走、戦闘場面の圧倒的臨場感。六年をかけた周到緻密な取材に基づきつつ、史実さえたじろぐようなマジカルな想像力も縦横に駆使された、読書界の話題をさらう会心作。ウィットブレッド賞処女長篇小説賞受賞、サマセット・モーム賞受賞、王立文学協会ウィニフレッド・ホルトビー記念賞受賞、ベティー・トラスク賞受賞。
カスタマーレビュー
アフリカが満載
映画「ラスト キング オブ スコットランド」を観てから、家にあった未読の本書を読了。本書は映画を見てから読んで正解でした。映画で観た、アフリカの本当に赤い大地や湿気や熱気を思い出しながら読むことができたからです。映画は原作の登場人物を少し混ぜて、出来事の当事者を少し変えて、ある場面をラストに持ってくることで、サスペンス的な要素を盛り込む作りになっていましたが、原作は映画以降の話があり、興味深く読むことが出来ました。
ゾウやキリンやライオンといった野生動物だけでない、人間が住んでいるアフリカについてあまり僕達は知りません。アフリカのウガンダといった国の存在を身近に感じることはありません。しかし、其処には現代世界で問題になっている宗教問題・人種問題・貧困その他が入り混じって、やっぱり現代社会が存在しているのです。野生動物にのみに視点が集まり、人間なんか介在しない「野生の王国」を想像しがちですが、そんなことはないのです。みんなの思考からこぼれ落ちているこのような現実を、本書は我々に教えてくれます。
またなぜ青年医師はアミンの元から逃げ出すことができなかったのか。本書でも語られているとおり、自分の中に「アミン」を見出したからである、と青年医師は言っています。アミンの言動は狂気的であり、熱狂的であります。そこに引き付けられてしまった医師の意思が逃げ出すことを拒むのです。同じ感情がアミンをとりまく人々にあったのだと思います。だから独裁政権が出来るのですね。それがカリスマなんですね。カリスマはその社会的影響力で人々を支配するのではなく、心的影響力で支配することが本書を読み薦めていくと、よくわかります。
映画観た人は是非本書を読んでみてください。映画だけでは収まらない、奥行きのある感動を味わえます。





