巡礼者たち (新潮クレスト・ブックス)
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商品の説明
Gilbert's spry stories roam from Wyoming to New York City, from Minnesota to Texas. Cowboys, strippers, magicians--her characters are "everyday people whose...rich exterior lives mask simple, if brave, hopes and dreams" (Detroit Free Press). "A killer collection," said Frederick Barthelme. Muscular and insightful, authentic and uproarious, these stories mark the debut of a major new literary talent.
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #231707 / 本
- 発売日: 1999-02
- 版型: 単行本
- 302 ページ
エディターレビュー
メタローグ
パリス・レヴュウ新人賞他の文学賞を獲得、ノミネートし、いきなり脚光を浴びた期待の新人作家のデビュー短篇小説集で、これもクレスト・シリーズから発表された一冊。12本のそれぞれの短篇を読むと、新人ながらとにかくそのフィールドの広さに驚く。カウボーイの逞しい男であろうが、多感な十代の娘であろうが、それぞれの登場人物の世界がリアルかつ、情緒豊かに描写されている。大学の創作科というよくありがちな轍をあえて踏まず、いろいろな場所を旅して、人生経験を積んだ結晶がその作品に現れている。こうした次回作が楽しみな新しい小説家が出るたびに、アメリカ文学の層の厚さをつくづく感じる。(新元良一)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
内容(「BOOK」データベースより)
表舞台とは無縁の人々に突然訪れる「人生の一瞬」。アメリカの新人文学賞をダブル受賞、インターネット書店アマゾン・コムの読者採点でも満点続出の、希有な短篇集。
内容(「MARC」データベースより)
友人の姉と恋におちる15歳の少年、泥棒を殺害した移民と奇術師の友情、エリート好きの独身女と冴えない落下傘兵の情事。表舞台とは無縁の人々に訪れる人生の一瞬を描いた短篇集。〈ソフトカバー〉
カスタマーレビュー
まさに短編らしい短編
帯に「短編小説でなければ書けないことがある」とありますが、まさにその通りだと思います。いずれも掌編で、とりたてて大きな事件やトピックが起こるわけでもなく、ドラマ性は全くない、さっくりと読める作品ばかりですが、妙に力強い印象が残ります。登場人物へのまなざしは、べとつかず突き放さず、程よい温度感で貫かれていますし、無駄のない簡潔な描写とリアルなせりふが読後に心地良さを残します。なぜか、インパクトはないのに「もう一編読みたい」と思わせる作品ばかりです。
水の中の石のよう
以前、短編集というのはなぜか苦手で読むことをさけていました。
ジュンパ・ラヒリで短編の魅力に気づいたのですが、この短編集もとても魅力のあるお話の数々です。
誰もが人生を「こんなもんさ」って思っている部分と、諦めるのは嫌だと自分なりに努力していると思うのですが、その努力が他人からみると的外れでこっけいですらあることがあると思うのです。この小説にはたくさんのそういう「普通が可笑しい人」が描かれています。
私が気に入ったのは「デニー・ブラウン(15歳)の知らなかったこと」というお話です。
自分では自分の欠点がわかっていて「あ、また言っちゃった」とくよくよ悩んでいたとしても、他人からは気にしているようには思われず、人知れず悩んでるってよくありますよね。
人は他の人を「こんな人だ」とわかっているつもりでいたり、自分のことをわかっているつもりだったりするのですが、本当にそうなのかな?なんて考えさせられる作品たちです。
ひとつひとつが私の心という水の底に静かに沈んでいて、静かにその存在を主張している・・・そんな印象が残りました。
買いです。
翻訳者による「あとがき」を読んでいて、大学の創作コースにはあえて属さず、お金を貯めてはいろいろなところに足を運び、様々なひとたちとの出会いを繰り返すという作者の姿勢こそが、敬虔さと祝祭性とを併せ持った「巡礼」ではないのかと思いました。どの短編も、描かれてある出来事や人物の輪郭よりも、描かれていない細部や事情のほうに気が向かい、それによって作品に奥行きとコクが生まれるといった巧みさでした。





