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予告された殺人の記録・十二の遍歴の物語 (Obras de Garc〓a M〓rquez (1976-1992))

予告された殺人の記録・十二の遍歴の物語 (Obras de Garc〓a M〓rquez (1976-1992))
By ガブリエル ガルシア=マルケス

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  • Amazon.co.jp ランキング: #90683 / 本
  • 発売日: 2008-01
  • 版型: 単行本
  • 349 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
町中の誰もが、充分に知っていた。しかも誰もが、他ならぬ犯人たちでさえ、なんとしても阻もうとしていたのだ。その朝、彼が滅多切りにされることを。ただ一人、当の彼だけを除く、誰もが…。運命という現実。その量り知れぬ糸模様の全貌に挑む、熟成の中篇。さらには、人生という日々の奇蹟。その閃光を、異郷に置かれた人間の心に映し出す、鮮烈な十二の短篇。

内容(「MARC」データベースより)
そして彼は最後に気づいた。おれは殺されたのだ…。運命という現実。その量り知れぬ糸模様の全貌に挑む表題作をはじめ、人生という日々の奇蹟の閃光を異郷に置かれた人間の心に映し出す12の短篇を収録する。


カスタマーレビュー

ままならぬ運命5
 『予告された殺人の記録』は著者自身が実際にあった事件をモチーフに町の人間に取材していくかたちで進んでいく小説です。町中の人間に知れ渡り、犯人が誰かもわかっており、当の犯人のやる気も欠けているにもかかわらず、彼は滅多切りにされてしまった。殺人事件が起こるまでとその顛末をドキュメンタリー形式で追います。形式の面白さだけなく、犯人がなぜ犯行におよぶにいったのか、周りの人間の考え方、それらに含められた風刺に気付かされます。物語とジャーナリズムを混合・再生成することで、人生における一つの運命が濃厚に圧縮されています。
 『十二の遍歴の物語』はヨーロッパを舞台にした短編集に、ガルシア・マルケスがこれらを書くまでを語った「緒言」とノーベル文学賞受賞講演「ラテンアメリカの孤独」が加えられています。「悦楽のマリア」「毒を盛られた十七人のイギリス人」が好きです。
 「悦楽のマリア」は夢のお告げによって知らされた自分の死期のために着々と準備を進めるマリア・ドス・プラゼーレスが、当の死期を迎えたときに何を思ったのか。「悦楽」の意味がよくわかりました、
 「毒を盛られた十七人のイギリス人」ではローマの教皇の告解を受けるべくイタリアのナポリにたどり着いたプルデンシア・リネーロ夫人が異国の地で次々と起こる出来事に振り回される話です。確かに一日にこれだけのことが起こったらぐったりしそうです。

読み応え十分と万人受けするかは紙一重4
 翻訳書独特の角ばってチクチクする感じは仕方ないけれども、物語の構造が複雑なので登場人物の関係図くらいは紙に書き出したりしないと「アレ? これ誰だっけ?」といった事態になりかねない。積読派の方にはキツイ作品。

 ミステリーというよりは、群像劇に近いのかな。読み応えもあって面白いのだけれど、人に自身を持って勧められるものでもない。絶対この手の本が苦手な人もいるはずなので、一度本屋などで中身を確認してみると良いと思う。