自省録
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #92299 / 本
- 発売日: 2004-06-26
- 版型: 単行本
- 255 ページ
エディターレビュー
日経BP企画
自省録
日本の戦後史において政治の本流を歩み続けてきた中曽根康弘元首相が、その軌跡を振り返りつつ、いまだ尽き果てぬ憂国の思いを綴った1冊。
まずは、議員活動からの引退を迫った小泉純一郎首相に対して痛烈な批判を浴びせる。「若手を抜擢して、国民の支持が上がってきたのを見て、『年寄りを引っ込ませよう』と、はずみで私への引退勧告を言って来たと感じました」と語る。小泉首相はこれまでにないタイプの「大統領的総理」だと言えば聞こえはいいが、物事を瞬間的に捉えて結論しか言わない、しょせんは瞬間芸の天才だと厳しい。
一方で、吉田茂氏、岸信介氏、佐藤栄作氏ら、同時代を歩んだ名政治家について独自の分析を加える。“コンピューター付きブルドーザー”と称された田中角栄氏は、政治思想においても、また人間的なタイプも対極にあったとしながらも、「永遠の競争相手」だったと回顧する。
また、先行き不透明な世界情勢については「散乱の時代」「一強(米国)多元世界」というキーワードを示しながら中曽根流の予測を試みる。日本は海洋国家であることを改めて自覚せよと言い、その見地から自国の安全保障や米国との同盟関係についての基本戦略を立て直せと提言する。
(日経ビジネス 2004/07/26 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
「政治家は歴史法廷の被告である」という著者が、全てを書き遺した回想録。確固たる歴史観、怜悧な内外政治の分析。豊かなエピソードで綴る卓抜な国家論。
内容(「MARC」データベースより)
「総理の一念は狂気であり、首相の権力は魔性である。私はすべてを書き遺した」 元首相・中曽根康弘が全てを語る。
カスタマーレビュー
彼は偉大な政治家だか内容は今ひとつ
道路や郵政の民営化論議の小泉政権の苦悩を見れば、国鉄・専売・電電の三公社を民営化へと導き、行政改革を断行した彼の政治的手腕が、いかに卓越したものであったかは、多くの人がそれを認めるところであろう。
だがこの本書の内容は正直イマイチ。
自分の実績をあまりに広く紹介しようと言う気持ちは理解できるが、話題があまりに広範囲で深く掘り下げず底が浅くなってしまっている。
内幕を語っているつもりらしいが、それ程驚くべき事実は含まれず、唯一挙げれば、ロッキード事件をアメリカが暗躍したというくだり位。もっと総裁選の内幕や、政争の生々しさなど突っ込んで語って欲しかった。
「私は全てを書き遺した」
と自分では言っているが。もっともっとあるでしょう?といいたくなる本。
本格的な回顧録を残してほしい
本格的な回顧録と呼ぶには中身が薄すぎて散漫というあたりが、格好はつけるが、どことなく第四派閥の領袖という寂しい立場で頑張っていた風見鶏時代を感じさせてしまうのがこの人らしいところか。
ということで、本人の話はさておいて、邂逅した政治家像を描く「人物月旦」は面白かった。吉田茂は公職追放となっていた鳩山一郎、三木武吉、河野一郎の解除を躊躇していた(p.61)なんていうのはなるほどな、と思う。そして鳩山内閣のことを「三木武吉がいろいろお膳立てをして、薪をもって積んで、河野一郎が火をつけ、酒を沸かし、鳩山が大野伴睦のお相伴で飲んだ。しかし、お銚子一本で終わってしまた」(pp.61-62)というまとめはさすがに上手いな、と。
岸信介に関しては、タイトルが「直入正直型の長州人」。かたや弟、佐藤栄作はズルシャモ型長州人とのこと。
でも、本人のサミットの自慢話は寂しい…。
今はまだ評価を下せない
小泉首相の人気凋落に呼応するように、一時中曽根氏を再評価する向きもあった。それだけに、このような早い時期の回顧録出版はタイムリーではある。
内容は、同氏が政治家を志す動機を与えた青年将校時代に始まり、戦後、政界に入ってから首相を引退するまでの経歴を語り、最後に現在の政治に対する同氏のメッセージに終わる。同氏は、安全保障の面でのアメリカとの協力関係をより緊密にすることで、冷えていた両国関係を改善し、ソ連との冷戦に勝ち抜いたことを強調している。この点については、現在のイラク情勢を考えると、果たしてそれで良かったのか、と疑問に思う向きもあるかもしれない。
同書には、同氏の政治に対する極めて強い自負と自信が現れている。これについては読者の意見も賛否両論というところだろうし、その妥当性に対する評価は次の時代への宿題となろう。少なくとも、「自省」というよりは、日本国民へのメッセージとしての性格が強い。





