百万遍 古都恋情 上巻
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #498283 / 本
- 発売日: 2006-10-19
- 版型: 単行本
- 416 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
銀河という名の夜行列車に乗り、幸子を東京に置き去りにして、十七歳の惟朔は京都をめざした。性が主で、愛は従でしかなかった早熟で未熟な♂、惟朔は七〇年代の自由と解放区で初めて恋を知る。『百万遍 青の時代』につづく大河自伝小説、第二弾。
内容(「MARC」データベースより)
幸子を東京に残し、銀河という名の夜行列車で京都をめざした早熟で未熟な17歳の惟朔は、70年代の自由と解放区で初めて恋を知る。「百万遍青の時代」に続く大河自伝小説第2弾。『小説新潮』連載を単行本化。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
花村 萬月
1955年、東京生まれ。中学卒業後、全国各地を放浪する。1989年、『ゴッド・ブレイス物語』で小説すばる新人賞を受賞し、小説家デビュー。1998年、『皆月』で吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で芥川賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
「うどんの汁が真っ黒け。そう言っておけば優位に立てると信じてやがる」
花村萬月は好きだったけど、近年の純文学的な作風になってからついていけなくなった…しかし花村に対する興味を完全に失ったわけではない…。
そんな元、花村ファンよ。騙されたと思って読んでくれ!なんならこの二部からでもいい。東京でトラブルに追われた主人公が京都に移ってからなので登場人物も一新されている。
とにかく、「今までの著作は全てこのシリーズを書く為の準備運動だったんじゃないか?」と思ってしまうほどに、凄まじく面白い。
初期花村の特徴である個性的な登場人物やダイナミックな展開。
後期の特徴である濃密な心理描写。
その両方の魅力を混ぜて一昼夜じっくりコトコト煮込んだような圧倒的な濃さがある。
この巻から「パイプ」「ニコ中」という一癖ある同居人達と、献身的な美女が出てきます。過去作では女性がすぐに体を許すのがリアリティがないと批判されてきたけど、実体験に基づいていたことに驚かされます。
当時の過酷な肉体労働や、汚い下宿先の描写にも圧倒されます。
終盤の、ある登場人物を徹底的に侮辱する言葉は、私たちのように高見から批評しているエセ書評家にもそのまま突き刺さる痛烈なものです。
正直、全てが凄すぎて、どこを切り取っていいやらわからない(笑)
要するに、読め、ってことです。最後の最後まで刺激に溢れた一冊でした。




