日蝕
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #354222 / 本
- 発売日: 1998-10
- 版型: 単行本
- 189 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
異端信仰の嵐が吹き荒れるルネッサンス前夜の南仏で、若き神学僧が体験した錬金術の驚異、荘厳な光の充溢、そして、めくるめく霊肉一致の瞬間…。本作の投稿で「新潮」巻頭一挙掲載という前代未聞のデビューを飾った現役大学生が聖文学を世紀末の虚空に解き放つ。
内容(「MARC」データベースより)
異端信仰の嵐が吹き荒れるルネッサンス前夜の南仏で、若き神学僧が体験した錬金術の驚異、荘厳な光の充溢、そして、めくるめく霊肉一致の瞬間…。現役大学生が聖文学を世紀末の虚空に解き放つ。
カスタマーレビュー
嫌いではないけど、ぎこちない話
他のレヴューでみなさんがおっしゃっていることですが、この方の文章はそんなにうまくないです。あくまでも「擬」古的。三島の擬古文とも天と地との差です。うがった見方をすれば、現代的な日本語が下手だからわざとそれっぽい表現でごまかしているのかもしれない。
ストーリーはすごくコンセプチュアルです。多分バタイユとか好きな人なんじゃないでしょうか。最近の芥川賞作家のなんとかひとみさんの作品よりはよっぽどバタイユ的です。僕の推測ですが、この人は小説を書く上で思想から入っているのではないでしょうか。なんでも思想に合わせるから、ストーリーの展開がほとんど力技になって、背景やら文章表現にもアラが出る。そのせいでなんだか物語に入っていけないような感じ。言わば読み心地が悪い。この感覚、何かに似てるなあ、と思ったら、ラース・フォン・トリアーの映画を観ているときの感覚と同じでした。内容は全然違いますけれど。
要するに、色んな意味でぎこちない。普段思想や純文学に触れない人には単にとっつきにくいだけの作品であり、思想や文章のエキスパートからすると物足りないし、鼻に付く。
但し、何を言っても現代の若手の作家の中では悪くないと思います。きっと頭の良い人なんだろうし。芥川賞は早すぎたと思いますけどね。三島ほどの美文は書けなくとも、ずっと小説を書き続ければ、十年後には真っ当な芥川賞作家になっているのではないでしょうか。一皮向けるとホームランを打ちそうなタイプなので、真摯に小説を書き続けて欲しいし、この先を追っていくのは面白い作家だと思います。
気負いはあるが良作
文学会に切り込む気負いと硬さは感じるが、読み方によっては堀田善衛を連想させるような非常に美しい文体であり、近代純文学に対する作者の親しみと愛情を感じる。
読み始めは純文学へのオマージュ的なものかと思ったのだが、読み進めるうちに徐々にそういう穿った見方は蒸留されてゆき、美しいものだけが残った。初期の習作としての要素も強いが、ひとつの到達点としても屹立している。
これ以降の平野作品もすぐれたものが多いが、日蝕のインパクトは忘れがたい。
買いですか・・・。
特異な設定と文体が当時話題になった記憶がありますが、その文体というか、語の選び方についに馴染めずに読了してしまったという印象が残りました。肩肘を張って、その文体に合わせて物語を作っていくような佇まいが僕には空回りと映りました。尊大に聞こえることを承知で書きますが、その「文体」という語すらそぐわないような、初歩的な問題のような気もするのですが。





