「三島由紀夫」とはなにものだったのか
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #506098 / 本
- 発売日: 2002-01
- 版型: 単行本
- 382 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
「同性愛を書いた作家」ではなく、「書かなかった作家」。恋ではなく、「恋の不可能」にしか欲望を感じなかった人。―「虚」としての存在を生きた三島のロジックを、『豊饒の海』ほか諸作品の精緻な読みからスリリングに解析する。
内容(「MARC」データベースより)
「同性愛を書いた作家」ではなく、「書かなかった作家」。恋ではなく、「恋の不可能」にしか欲望を感じなかった人。「虚」としての存在を生きた三島のロジックを、「豊饒の海」ほか諸作品の精緻な読みからスリリングに解析。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
橋本 治
1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、77年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
その人の名は
本書が出版された時、橋本治と三島由紀夫
の組み合せから予想されるくどさに恐れ入り、
正直言って私は敬遠しました。しばらくして
偶然一部を読んでみると、予想に反し大変気
持ちの良い印象で、驚き通読してしまいまし
た。
橋本治という人は、自分の中から沸きあが
った疑問に、自力で考え、それを自分の言葉
で語ってきた人です。既存のものに頼らずに
自力で全てをカバーする、というその膨大な
自力主義が、往々にしてくどいという印象を
与えます。それが本書では、書く対象の三島
の壮大さと大変バランスが取れていて、読む
者につらさを感じさせません。
この本で語られることは、今となっては何
がなんだか分らない、自衛隊での割腹自殺と
いう壮大な額縁を最後に自ら用意しなければ
ならなかった、三島由紀夫という「近代知性」
の空しさの理由です。その理由は本書を読む
のが一番よく分る筈ですが、簡単に言うと、
知性と肉体という外だけを鍛え上げてしまっ
た、三島の内の臆病さでしょう。
何より本書が素晴らしいのは、三島の臆病
さを説く著者の心の有り様です。かつてこの
作家がしばしば見せた、不用意な他への咎め
立てが本書には希薄です。ものを書くことは、
詰まるところ自分自身を語ることだ、とはよ
く言われますが、「かつての自分にもあった
かもしれない、『空しさ』に進んでしまう可
能性」を語る、優しいという言葉を使っても
いいようなスタンス自体が、三島に対する何
よりもの批評と言えます。
三島由紀夫を語って幸福を予感させる本な
ど、そう滅多にありません。三島の至れなか
った豊饒がここにあります。著者名とタイト
ルとからつい敬遠してしまっている方にこそ、
ご一読をお勧めしたい一冊です。
三島由紀夫が苦手だった方に
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外部のと関わり方が違う??
明確なんです。何故かとっても明確だと感じるんです。何故、難解と言われる三島由紀夫をこんなに明確に解読できるのか?筆者は、解読することに興味ないと言いながら、書けと言われるといくらでも書ける。遠慮しているが、今回だけでも膨大な量であるのに、きっと、もっと書いて欲しいと言えば、もっと書ける。たぶん、1、000枚でも2,000枚でもね。何故か?内部が同じだからでしょう。違うのは、外部との関わり方ですね。その方法論がまったく違うだけ。でも中身はどうしようもないくらい同じ。内部が同じであれば、外への出し方を解読すれば、済みますからね。だから、遠慮する。筆者は遠慮する。遠慮しないと止まらなくなってしまうから。
文学が高尚なものと思ってる方には、とってもつまらな!い本でしょう。三島由紀夫が偉大だと思ってる人は、嫌いな本でしょう。でも、もっとも正しい三島由紀夫の解説書なんです。だって、内部が同じ人が解説してるですからね。そして、この本は、橋本治自身の解説にもなってます。
橋本氏は、どんどん本人が行きたくないところに行ってしまいますね。良い事か悪い事かは、別ですけどね。



