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カンバセイション・ピース

カンバセイション・ピース
By 保坂 和志

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  • Amazon.co.jp ランキング: #443112 / 本
  • 発売日: 2003-07
  • 版型: 単行本
  • 410 ページ

エディターレビュー

内容(「MARC」データベースより)
幼少時の記憶や一族の歴史が「気配」として今も息づく古い家に暮らすことになった作家の「私」は、時空を超えた生のシンフォニーを聞く…。『新潮』連載に加筆し単行本化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
保坂 和志
1956年、山梨県生まれ。鎌倉で育つ。早稲田大学政経学部卒業。90年、『プレーンソング』(中公文庫)でデビュー。93年、『草の上の朝食』(同)で野間文芸新人賞。95年、『この人の閾(いき)』(新潮文庫)で芥川賞受賞。97年、『季節の記憶』(中公文庫)で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

読書というより体験のよう5
夏休み、行きの電車でこの本を読みながら実家に帰ったら、思いがけず母もこの本を読んでいた。58歳の母は「自分の生き方が小説の中ではじめて認められた気がする」と言う。母だって、いろいろあったのだろうけれど、表面は小津の映画の人物のように静かに生きてきた。母の言葉を聞いて、私は実家で暮らした時間が一気にフラッシュ・バックした。それはこの本の中に流れている時間そのものだと思った。「読んだ」というよりも「生きた」という方がふさわしい本だ。

言葉では語り尽くせない豊かな小説5
é›'誌のインタãƒ"ューの中で、保坂å'Œå¿-さã‚"は「小説は読む時é-"の中にã-かない」と言っていたが、『カンバセイション・ãƒ"ース』は本å½"に読ã‚"でいる時é-"の中にすべてがåŒ...括されるような小説だった。

読ã‚"でいる最中に、いろいろなã"とã‚'考えて、感じて、思い出ã-ている自分がいる。本å½"に言è'‰ã§ã¯èªžã‚Šå°½ãã›ãªã„ほどのいろいろなã"とが、ã"の小説と一ç·'に現れてくる。それはあまりにも豊かすぎて、「書評」や「感想」という枠の中ではとても説明するã"とができない。

私自身がç"ŸããŸæ™‚é-"のすべてã‚'誰も批評できないように、ã"の小説は批評するã"とができない(でも、書かないと人に伝わらないから書くのだã'れど)。

主人å...¬ã®ã€Œç§ã€ãŒã€èˆžå°ã¨ãªã£ã¦ã„る家にまつわる記憶や、以前そã"に住ã‚"でいた伯父さã‚"ã!‚„伯母さã‚"やいとã"たちの記憶や、いろいろなã"とã‚'思いè¿"すのだã'れど、それã‚'読みながら私は私自身の子供時代が次ã€...と思い出されてきた。その中にはï¼"0å¹'é-"一度も思い出ã-たã"とのなかった記憶まであったのに、ものすã"く鮮明によみがえってきた。そうかと思うと、庭のæ°'æ''きのシーンでは私もæ°'æ''きã‚'ã-たくて仕æ-¹ãªããªã£ãŸã€‚野球å 'にも行ってみたくなった。友é"といっぱい話もã-たくなった。母や父から私の知らないæ˜"の話もいっぱい聞いておきたくなった。そã-てçª"から見えるケヤキの樹にも耳ã‚'傾ã'て、ケヤキだã'が見てきたä¸-界の話ã‚'聞いてみたくもなった。

æ-‡å­¦å²ã«æ®‹ã‚‹åä½œã ã¨æ€ã†ã€‚

日常に潜む刺激に5
日常に対する鋭い考察が並び多少読み足が遅い印象を受けますが、とても面白い、と言うより新鮮でした。
これ程までに、物語の強弱のようなものを感じさせない小説は初めてでした。徹底的に家と人とそこから必然的に生まれる空間と感覚と記憶に対して考察を日常を通すことによって、さりげない納得や感心・関心を提供してくれます。

それが400枚ほどある本書を飽きること無くページを捲るエネルギーとなっているのでしょう。
遠くから見ると普通の手法で描かれた絵に見えるのに近くに寄るとそれがモザイク画だったり、点描画だったりして驚いた… そんな読後感と自分が生きている日常に対しての別角度の視点を提供してくれるはずです。