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終の住処

終の住処
By 磯崎 憲一郎

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  • Amazon.co.jp ランキング: #4225 / 本
  • 発売日: 2009-07-24
  • 版型: 単行本
  • 142 ページ

エディターレビュー

内容説明

妻はそれきり11年、口を利かなかった――。


30を過ぎて結婚した男女の遠く隔たったままの歳月。ガルシア=マルケスを思わせる感覚で、日常の細部に宿る不可思議をあくまでリアルに描きだす。過ぎ去った時間の侵しがたい磐石さ。その恵み。人生とは、流れてゆく時間そのものなのだ――。小説にしかできない方法でこの世界をあるがままに肯定する、日本発の世界文学! 第141回芥川賞受賞作。

内容(「BOOK」データベースより)
妻はそれきり11年、口を利かなかった―。芥川賞受賞作「終の住処」、書き下し短篇「ペナント」収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
磯崎 憲一郎
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学商学部卒業。2007年『肝心の子供』で文藝賞受賞。2008年『眼と太陽』が芥川賞候補に。2009年『世紀の発見』刊行。同年『終の住処』で第141回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

「生きる」と言う事は、常に「生涯」を生きる事4
読み終わって、何かざらっとしたものが心に滓のように残りました。
それは何だろうと考えて見ると、この夫婦の様に途中「11年間、口を利かなかった」と言うのは極端にしても、他人同士が作る「家族」と言うものの「理解の限界」はあるのだろうと思います。
それが、この夫婦の様になるのかどうかは別にしても、一緒にいるのに感じる「孤独」と言うものは大なり小なりあるものでしょう。
そうした一体になれないもどかしさの中にありながら、「終の住処」で迎える二人の日々が、やがてやってくるのでしょう。
そのあたりのどうしようもない「寂しさ」のようなものを、改めて感じさせられる一冊でした。

この本の中で、もう一つ大きなテーマがあるように思います。
それは、主人公がアメリカでの仕事に挫折しようとしていた時、上司から届く手紙です。
「現在」と言うのは、その一瞬ではなく、「過去」の集大成であり「未来」の可能性であると言うことです。
これは「生きる」と言うことにおいて、非常に重要なポイントだろうと思います。
「生きる」と言うことは、常に「生涯」を生きているのだということです。
このことを心に留めて、残された人生を生きたいと思います。

いかにも芥川賞作品3
 だらだらと人間の思考そのもののまま続く文章。時間の流れの遅速がつかみがたく、論理的に整理もされていない。確かにこれが人間だ。これが人間の思考そのままだ。妻のことは本質的に理解できないし、分かっていながら不倫を繰り返す自分自身だって、全くながら理解できない。
 結果と原因が入れ替わっているような混乱も、理解をあきらめてしまえば首肯できる。世の中には自分に分からないことがたくさんあるのだと。
 だれのために書いているのだ、この小説は。誰に読ませたいのだ、これを。ああ、いやしかし、芥川賞系って、こんな感じなのだった。で、結局文学オタクの私たちが読んでるわけだし…。

受け取り側の問題3
高齢者介護関係にいるからでしょうか、タイトルで手にとりました。
まったくそういう話はなかったのですが、非常によかったです。
感想としては、高純度の「ホラー」でした。
かなり怖い話。
まるで、我が家をのぞきみたのかしらん!?といった感じ。
私も夫とずっと口をきいていないなぁ〜って。
不機嫌だし。

未婚の若い人にはつまらない話だったでしょう。
愛に満ちたシヤワセいっぱいの夫婦には、ありえない〜話でしょう。

私には読後ひどく痛快でした。なんでかな。