人間を幸福にしない日本というシステム (新潮OH!文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #58780 / 本
- 発売日: 2000-10
- 版型: 文庫
- 380 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
日本社会を蝕む病根とはなにか?それを克服するためにどうすればいいのか?新訳文庫化にあたり、その後の状況を踏まえたはしがき・解説を加え、日本の中流市民に向けて、21世紀への指針を提示する。
カスタマーレビュー
13年前の指摘は今の問題点
Wolferenが1994年に書いた日本憂国の書。
日本を支配しているのは誰かというのは重要な視点で、官僚を始めとする管理者たちadminstratersの支配の構図を指摘している。すなわち官僚独裁国家日本の問題的を指摘した本である。2007年の現在、その指摘は全く色あせておらず、なぜ日本で改革が進まないのかがこの本を読むとよく解る。
この本を手にする人が増えることを祈る。
One of 深海の大だこの栄養源
私ごとながら本著が書かれた1994年当時、私はヨーロッパのある国にいて、よくこう聞かれた。
「どうして日本の男の子は小さいときはあんなにかわいいのに、大人になるとヨレヨレになるのか」(本当にそう聞かれた)「どうして日本人はそんなに働くのか」「こっちに来てまで子供をあんな夜遅くまでジュクに通わせるのはなぜか」「子供は不平を言わないのか」「なぜみんな似たような言動をとれるのか」
私には答えることができなかった。しかたなく「日本文化」で片付けていた記憶がある。「美徳」という言葉で片付けていた他の日本人も多かった。
でも本当にそうなのだろうか?そんな疑問に、本著は政治的側面からひとつの答えを出す指針を示してくれる。「アカウンタビリティー(説明責任)を求める市民精神の欠如がもたらす弊害の数々」簡単に言ってしまうとそういうことになる。日本人である私たちの目を覆っている自明の理からは、まったく自由である立場からの分析と、批判と、具体的な行動指針―――日本を愛するがこそのヨーロッパの友人からのその苦言は、「日本文化」という私の逃げ口上を見事に封じ、新しい出口まで指し示してくれた。
正しい出口かどうかの判断は別にして、少なくともその後の日本を考えるのにも有効な視点に思える。
「日本文化」「美徳」といった思い込みの仮面がはがれた次に来るものは何か。私たちは無力感に陥って眠り続けるのか。強固に自己を保持するのか。変化を求めるのか。私たちはいったい何を望んでいるのか。私はいったい何を望んでいるのか・・・。
10年後の今でも十分に読み応えがあるという点が、実にアイロニカルではある。
日々の生活に「どことなく」違和感を感じませんか?
本書は極めて鋭い視点から理論的に日本の社会を斬っている。誰もが薄々と感じながらも具体的には把握できない日本の社会における「シカタガナイ」ことがおきる原因を指摘。著者はオランダ人であるが故に西欧中心主義者のレッテルを貼られ、「外人の戯言」と一蹴されることもあるようだが、外国人であることを忘れて読めばあまりに的を得た説明に驚かれるだろう。自分の国、価値観、文化をかなり刺激する文章に抵抗感を感じるかもしれないが、冷静に読み解いていくと、なるほど、「シカタガナイ」と諦めることがいかに空虚で愚かなことなのか気づいてくる。読み終えたところで無力感に襲われるか、希望に満ち溢れるかは本人次第だが、本書は確実に日本をより良くするためのヒントを与えてくれるだろう。





