北回帰線 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #39593 / 本
- 発売日: 1969-01
- 版型: 文庫
- 561 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
“ぼくは諸君のために歌おうとしている。すこしは調子がはずれるかもしれないが、とにかく歌うつもりだ。諸君が泣きごとを言っているひまに、ぼくは歌う。諸君のきたならしい死骸の上で踊ってやる”その激越な性描写ゆえに長く発禁を免れなかった本書は、衰弱し活力を失った現代人に最後の戦慄を与え、輝かしい生命を吹きこむ。放浪のパリ時代の体験を奔放に綴った記念すべき処女作。
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No punches are pulled in Henry Miller's most famous work. Still pretty rough going for even our jaded sensibilities, but Tropic of Cancer is an unforgettable novel of self-confession. Maybe the most honest book ever written, this autobiographical fiction about Miller's life as an expatriate American in Paris was deemed obscene and banned from publication in this country for years. When you read this, you see immediately how much modern writers owe Miller.
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ミラー,ヘンリー
1891‐1980。米国ニューヨーク州ヨークビル生れ。ニューヨ-ク市立大学中退後、国内を放浪。生涯で五度の結婚を経験し、ほとんど定職につかずに創作活動を行なった。大胆な性描写や、人間疎外を生む現代文明への激しい批判にあふれた作風で知られる。代表作に『北回帰線』『南回帰線』『薔薇色の十字架』などがある
大久保 康雄
1905‐1987。茨城県生れ。’36年の『風と共に去りぬ』を始め、現代アメリカ文学を中心に多数の話題作の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
〈岸の小枝が音もなく川に落ちるように〉
他の生き方はできないのだろうか?一方で喜びや歓喜を生み出す生が、仕事という側面においては、利潤の追求を余儀なくされる。これは恐ろしい競争の世界であり、弱肉強食の、人食いの世界である。ミラーのように〈岸の小枝が音もなく川に落ちるように〉この世界からこぼれ落ちて、すきっ腹をかかえながら、喜びや歓喜を生み出す生に専心する放浪生活がなんと輝いて見えることだろう。
彼の書いた時と、時代状況は驚くほど似てきたと感じられる。ミラーの切り開いた道はほとんど不滅のものだが、安易に模倣を許すような道ではない筈だ。それよりも、序にアナイス・ニンが的確に記したように「根源的な現実へのわれわれの嗜欲を回復させる」この本の力の源泉こそを共有し、各自が自らの固有のLIFEをこの人食いの世界に抗して打ちたてるべきだろう。この傑作には各人をそのように奮い立たせる何かがある。
「タクシードライバー日誌」の梁石日氏激賞。
若き日に詩を書きなぐり、その後若くして「事業」を始めるも自堕落な蕩尽の果てに全てを失い、なおも一度味をしめた蕩尽の日々をやめられない自暴自棄の日に偶然店頭で本書に出会い、読み始めたところから雷に打たれたような衝撃を受け、自らも書き始めた、そのきっかけという梁石日氏のエッセイを読んで改めて再評価すべく入手。
確かに本書にはその「過激な性描写」の様な毀誉褒貶の伝説がまとわりつき、作者自身のスキャンダルとともに過去として忘れ去られようとしている感があるが、混迷の現代に語りうるメッセージがある。歴史の1頁として埋もれさせるには惜しい作品。息の長い長編の詩のようでもある…
ワイドな感じ
長編小説という形式を借りた素晴らしい詩。海とは何の関係もないが海を感じさせる作品。というのも時間軸、空間軸ともに突き抜けてワイドだから。歴史とか国境とか、この世界のあらゆるスポイリッシュなものに徹底的にケンカを売ってきた果ての高温度の結実だろう。この人はこれを書くためにわざわざドン底生活に身を置いたのかもしれないと納得させられる天才ならではのアリバイ的作品。もっともちゃんと読むのはしんどいがたまにペラペラめくるとオープンマインドになれる。





