黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)
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商品の詳細
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- 発売日: 2009-03-28
- 版型: 文庫
- 207 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。だがその人生といえば、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた―。孤高の作家の昏い魂を写したかのようなゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を新訳で収録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ポー,エドガー・アラン
1809―1849。米ボストンに生れ、旅役者の両親と幼くして死別、アラン家で養育される。ヴァージニア大学を中退。貧窮のなか雑誌編集の仕事などを転々としながら詩・短編小説を執筆するが、母国よりもフランスで高く評価された。詩や小説の計算された美的効果を主張し、フランス象徴派をはじめ推理小説にいたるまで後代に大きな影響を与えた
巽 孝之
1955年東京生れ。慶應義塾大学文学部教授。アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
真のゴシック・ホラー
ポー生誕200周年ということで、巽孝之氏による新訳の短編集。
黒猫ぐらいは読んだことあったけど、ちゃんとポーの作品を読んだことがなかったので、面白かった。
しかし、100年以上前に書かれたとは思えないぐらい、ポーの作品って怖いなぁ。真のゴシックホラー。
美しい文章でつづられた、不気味で緊迫感のある作品群
ポーの生誕200年記念に出版された短編集、第一弾。
「ゴシック編」と銘打たれたこの本には、以下の6作が収録されています。
温厚だった男性がアルコールで身を崩し、やがて罪を犯し自滅する様を
彼が可愛がっていた黒猫を印象的にからめて描いた「黒猫」、
疫病から逃れるため城に閉じこもり、遊興にくれている王侯貴族に
やがて影が忍び寄る「赤き死の仮面」
最愛の妻を亡くした男の、妻への想いとその後の生活の独白「ライジーア」、
スペインの異端審問にかけられた男の「落とし穴と振り子」、
自分にそっくりな男がつきまとう「ウィリアム・ウィルソン」、
級友に招待されて行った屋敷でおこる不気味な事件「アッシャー家の崩壊」。
多くが、作中人物の独白形式で書かれています。
物語は美しい、絢爛な文章でつづられながら
緊迫感と不気味な雰囲気も併せ持っていて、まさに名作。
巻末には年譜も収録されています。
とうとう読めた
本書に収録されている「赤き死の仮面」(The Masque of the Red Death)は、トム・クランシーの「合衆国崩壊」第4巻P.117と、「教皇暗殺」の第1巻p.67に、「赤死病の仮面」として登場する。
どんな本か興味があって、調べてみたところ、ポーの新刊(後述のように単なる復刻ではない)として発売された本書に含まれていることが分かったので買ってみた。
読んでみたが、確かに、トム・クランシーの作品に出てくるお歴々の記憶に残るのもなるほどと思える、強烈な隠喩を含んだ作品である。
なお、ポー作品は、高校生時代に読んだが、「黒猫」と「アッシャー家の崩壊」は印象が強かったのか、よく覚えていた。
ただ、幾つかの作品が載っていないようなので検索したら、どうやら、昔、私が買った文庫本には、「黒猫」、「アッシャー家の崩壊」以外に、「黄金虫」、「ウィリアム・ウィルソン」、「メールストロムの旋渦」が掲載されていたようだ。
本書は、短編集1とあるので、いずれ紹介されることになるのであろうが、「黄金虫」と「メールストロムの旋渦」(要は浦島太郎的な話)にも何とも言い表しがたい強烈な印象を受け、「ポーは天才」との思いを当時強く持ったことを付言しておきたい。





