再生の朝 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #410789 / 本
- 発売日: 1998-01
- 版型: 文庫
- 251 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
十月七日午後五時三十分。萩行きの夜行高速バスが品川のバスターミナルを出発した。乗客乗務員は十二人。約十四時間で目的地到着の予定だったのだが…。深夜に乗務員が殺害され、バスは殺人者とともに、何処とも知れぬ闇の中に放り出される。台風接近で風雨も激しさを増し―。それぞれの人生を背負って乗り合わせた登場人物たちの多視点から恐怖の一夜を描く、異色のサスペンス。
カスタマーレビュー
バスジャックの物語ですが、何故か哀愁を感じた
初めて乃南さんの作品を読みました。萩行きの高速バスがバスジャックに襲われるというストーリーで、非常にテンポの良い文章で楽しめました。
読みどころは、何もなければ会話を交わす機会もない性別・年齢もバラバラな乗客が、バスジャックという非日常体験を通してそれぞれの人間性が顔を出し、やがて危機的状況を乗り越えるために協力し合うといった点でしょうか。私はタイトルから、事件の一夜が明ければ再びそれぞれの人生へと戻っていく乗客の姿を連想しました。
タイトル通りの結末
様々な人生を背負った人たちが、様々な思いで乗り込んだ夜行高速バス。そのバスがジャックされる。その時、乗客たちは何を思い、どういう行動をとるのか? 密室状態と化したバスで繰り広げられるサスペンス。
乃南 アサの作品は皮肉めいた結末を迎えるものが多いように思うが、この作品は例外である。再生の朝のイメージは清々しく、結末はタイトル通りである。
巧みな心理描写で怖いけれど・・・
バスジャック事件を思い出させる小説。登場人物の心理を細かくえぐり出すのは著者の得意技で、本書でも老若男女たちを巧みに書き分けている。こわい思いをしながら一気に読めるけれど、終わりに近づくにつれて恐怖感が薄れていくのが惜しかった。そのかわり乗客たちの前向きな心の変化が前面に出て、それはそれで味わい深い。意外な結末も待っている。





