外交敗戦―130億ドルは砂に消えた (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #72681 / 本
- 発売日: 2006-06
- 版型: 文庫
- 442 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
それは、大蔵省、外務省の暗闘が招いた結果に他ならなかった―。湾岸戦争終結後、クウェート政府が発表した感謝国リストに“JAPAN”は存在しなかった。130億ドルもの国家予算を投じ多国籍軍を支援しながら、ニッポンを迎えたのは、世界の冷笑だった。戦略なき経済大国の「外交敗戦」を、『ウルトラ・ダラー』の著者が圧倒的な情報力で描ききる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
手嶋 龍一
1949(昭和24)年、北海道生れ。NHK政治部記者として外交・安全保障を担当。その後、ワシントン特派員、ハーヴァード大学国際問題研究所フェロー、ボン支局長を経て、NHKワシントン支局長をつとめる。9・11事件に際して11日間の連続放送を担当。2005(平成17)年独立して外交ジャーナリスト・作家となる。また早稲田大学政経学部の大学院客員教授として「映像ドキュメンタリーと国際政治」を担当し後進の指導にも取り組む。’06年に発表したインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』は出版界に大きな衝撃を与えた。いま最も注目されるジャーナリストの一人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
「金を出して口出せぬ」の裏側
あとがきによると「湾岸戦争であれだけの体験をしながら、それが過ぎてしまうと、あの日々を検証する試みが為されることのなんと少ないことか」という感想から著述が始まったらしい。自ら招いた忌々しい結果であり、他国を責めることができず、忘却してしまいたい心理が日本社会においても働いている。NHKという影響力あるメディアに勤める身でありながらそれを掘り起こした努力を評価したい。
緻密に再構成された日本外交の失敗
湾岸戦争終結後、クウェート政府が発表した感謝国リストに“JAPAN”がなかった。130億ドルもの巨額歳出をしたにもかかわらずだ。
その結果に至った、大蔵省と外務省の対立を、インタビューと取材で、細かくあきらかにするノンフィクションだ。
ここには手嶋氏の主張は入っていない。
インタビューと取材で集めた事実を入念に繋ぎ合わせ、見えてくる真実を明らかにするだけだ。
これは本物だ。
専門家の目を通してだからこそ見える全体像
湾岸戦争の頃と言うのは、私が報道・政治討論番組を最も見ていた時期である。言わば、リアルタイムでことの経緯を追っていたはずなのだが、結局何も見えていなかったのだと、本書を読んだ後で強く感じた次第である。例えば、連日繰り広げられた国会論戦で、外務大臣が答弁に汲々しているシーンもショーとして見ていただけで、その裏の事情までに思いを至らすことは出来なかったのである。
湾岸戦争に限らず、10年後、20年後に専門家の目を通して当時を振り返ってみるのは、とても有意義なことだと思う。




