かまいたち (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #105582 / 本
- 発売日: 1996-09
- 版型: 文庫
- 274 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
歴史文学賞入賞の表題作をはじめ時代ミステリーの秀作4篇を収録。ミステリー界のホープが放つ待望の時代小説集第二弾。
カスタマーレビュー
不思議な後味。
この人の作品はどれもそうだが、物語そのものは決してそうではないのに、ナンとも言えない和やかな後味が残る。
この表題作の「かまいたち」もそうで、緊迫したサイコ・サスペンス調でありながら、最後にはナンともほのぼのした優しい終わり方をする。
あるいは作者の年代から来るのかも知れないが、何となく少女漫画的な結末を思わせるのである。
だから時代小説なんて読んだことが無い若い女性にもお薦め出来る。
この本には四本の話が収録されているが、後ろの二編は同じ顔ぶれが登場人物となっている。
「霊験お初捕物控」の、いわばイントロ的な作品なのでこの二編を読んだ後は、ぜひともこのシリーズも読んで頂きたい。
魅力あふれる宮部時代小説
時代小説も得意とする宮部みゆきの江戸中期を舞台とした中短編集。うち後半2作は「震える岩」などで後に「霊験お初」シリーズとなるシリーズ処女作。
その“お初”ものの一編「騒ぐ刀」で描かれるのは、怨念を宿し持つものを狂わせるという刀と、その刀に抗すべく仕込まれ、主人なき後も使命を全うしようとする犬。お初は刀にかかる怨念を霊視し、犬を探し出す。江戸を舞台にしながらもストーリー展開は伝奇小説っぽい雰囲気を漂わせており、架空の世界に舞台に移してファンタジー小説としても通用するような内容の佳作。
宮部版時代小説を読むと、江戸の市井の人々の日常が丹念に描かれているのが印象的。毎回感心するが本作も例外ではない。
これはまったくの蛇足だが、霊験お初の兄弟が兄二人と!なっているのは、後の長編「震える岩」と設定が変わったから?(震える岩では兄はひとりだったような・・・)
お勧めです!
宮部さんの作品を勝手に江戸ものと現代ものに大別すると、私は前者が断然好きなのです。
江戸の庶民生活と町娘と不思議な話という要素が組み合わさると、こんなに素敵になるのだなと感心しきりです。
この本は短編集ですが、私としてはこれくらいの長さがちょうど良いと思います。
江戸の庶民生活は厳しいものがあったようですが、それを感じさせない小粋なところが短編という尺とマッチするのかなと想像してみたりして。
とにもかくにもお勧めの一冊であります。





