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魔術はささやく (新潮文庫)

魔術はささやく (新潮文庫)
By 宮部 みゆき

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  • 発売日: 1993-01
  • 版型: 文庫
  • 406 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた…。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。日本推理サスペンス大賞受賞作。


カスタマーレビュー

罪悪感は深く刻まれる!4
 宮部さんならではの盛りだくさんの構成と登場人物で読者を満足させてくれます。
 法の網を潜り抜けて、犯罪などとは全く関係ないと言うような顔で過ごしている人たちにも、罪悪感という下意識に刻み込まれているものまでは、消し去ることがでずきないというのも業だと思いました。そんな罰されない犯罪者をその下意識に働きかけることによって自殺という形で罰してしまうのだから、これはまさに魔術でしょう。
 自殺の謎が明らかになるにしたがって、も一つの真相が分かってきます。お楽しみに・・・。

宮部さんらしい作品です。4
初期の作品であり、都合の良い設定や未熟な部分もありますが、
何と言っても宮部さんの長所である登場人物の描写が秀逸です。
登場人物が物語の中で生きています。

最初は、ミッシングリンク物か、なかなか魅力的だけど、
ちょっとありきたりかな、と思って読み進めました。
ところが、事件そのものは作品の中盤でほぼ解決してしまうんですね。
そして、それからがこの作品の本題となります。
単なる謎解きのミステリーでは無く、人間を書こうという作者の思いが
伝わってきます。

許すか、許さないか4
たしかにミステリーではあるのですが、
読んでいる最中にも、そして読み終えた後にも、
推理小説を読んだ、という感じはあまりしません。

のっけから面白い、
先は見えないのに途中の展開も面白い、
とうぜんクライマックスも一読巻置く能わざる、という感じでのめり込む。
つまり、面白い小説なのです。

ただ、ミステリとして見た場合、
この犯行手段は乱歩の時代ならともかく、
今描くにはちょっと都合良すぎるのでは…。
このあたりにもうちょっと合理的な手段があれば…。