向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #11079 / 本
- 発売日: 2008-07-29
- 版型: 文庫
- 470 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
道尾 秀介
1975(昭和50)年、東京都生れ。2004(平成16)年、『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビューする。独特の世界観を持つ作家として、大きな注目を集めている。’07年、『シャドウ』で本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
信じたいものを信じる主観と云う名の迷宮
サイコホラー風味だが、その構成は紛れもなく本格ミステリー。ある程度ミステリーを読み込んでいる人ほど、この作品のアンフェアぎりぎりの叙述トリックの使い方と、数々の伏線を交えたミステリーとしてのフェアな構成のバランスに感心するはず。だが、普段からこの手のジャンルを読み慣れておらず、例の事件がらみの話題性で読んだという程度の人は残酷描写にしか目が行かなかったり、オチが肩透かしに感じられると思う。また、人間だからこそ抱える「心の歪み」という現代的なテーマが根底にある作品なので、そこを理解、感情移入できるかどうかも評価の分かれ目。
誰もが感じるであろうキャラ描写に対する「ある違和感」の正体がラストで判明するのだが、この違和感を意図的に残している事が、読者に対する著者の真摯な製作姿勢の表れだろう。そして、その叙述トリックの使用に「心理的な必然性」が与えられているという点が、他の叙述系作品とは一味違うこの作品の最も秀逸な点である。
信じたいものを信じる主観と云う名の迷宮に取り込まれた、切なくも、おぞましい夏の日を…。
の親は読むべからず
悲しい、あまりに悲しい。
どん底だ。救い、がないのだ。
この話には、はじめから、終わりまで、まったく、救いがないのである。
最後の最後に、そうだったのか、っていう終わり、展開。
途中も、あ、そうなの、とか、そうだよね、っていうトリッキーな展開のよくあるパターンといえばそうだ。
この人(作者)は、実にそれを上手くやってのけている。
淡々とすすむのにもかかわらず、ずっとひきこまれている自分がいるから、本当に、実に巧いといえる。
だけれど、だ。あまりに、悲しいのだ。
母親は読むべからず、人の親は読むべからず。
だから、「告白」を貸してくれた友人には貸せないでいるのだ。
[喋る本の虫]
他人にはお薦めできない
でも、面白かった。久しぶりに一気読みした。
ジャンルはミステリであり、サイコスリラーっぽくもあるけど
特定しなくてもいいと思う。面白い小説。それでよくない?
キャラクタや世界観に違和感があるのは他でも言われている通りだけど、
これは作者の狙いでしょう。
その違和感が何なのかを確認したくて、読む手が止まらない。
そして最後の100ページで世界がひっくり返る。
と言っても、驚きはあまり大きくない。あぁそう来たか!という感じ。
ただ、正直、読んでいて気分のよい作品ではない。
あまりに陰鬱な雰囲気なので、失敗したかな?と思ってた。中盤までは。
でも、最後まで読んで少し心が洗われた感じ。俺って変なのかな?
あと、良くない点も。
最後まで読んでも、あれ?と腑に落ちない箇所があったりする。
ミステリファンとしては残念なので、星一つマイナス。
個人的にはとても面白い小説だと思うのだけど、
元気が無いときには手に取らない方がいいです。欝になりそう。
また、間違っても、恋人や家族には薦めない方がいいです。





