ベッドサイド (新潮文庫)
|
| 価格: |
おすすめ度:
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #369823 / 本
- 発売日: 2000-09
- 版型: 文庫
- 236 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
「あなたの上にわたしのからだを乗せたまますこし眠るということの蜜」「まず性器に手を伸ばされて悲しみがひときわ濃くなる秋の夕暮れ」。1986年、奔放に性を表現する短歌をひっさげて、大胆かつ華やかにデビュー。世紀末、その歌人はめくるめく愛の営みにたゆたう、孤独の哀しみを歌うまでになった。歌集『ベッドサイド』を中心に、林あまりの15年にわたる歌作の集大成。
カスタマーレビュー
うまく包み込んだ表現
最近短歌や俳句で性描写を表現する作品が増えている。そうした作品の中では、比較的表現がストレート描写でなく、文学的な感性にうまく包み込んだ表現で処理している。その点を評価するか物足りなく感じるかが、この本の評価の分かれ目になるだろう。全体に性生活での性描写というより、その時点での心のつぶやきといった趣かもしれない。割とじっくり味わえる作品ではあるだろう。女性向きかも。
行間に漂うイメージ
まず、贅沢である。
なにが贅沢かというと、デビューから歌集「ベッドサイド」に至るまでの作品が収録されている。それらを時系列に読みすすめると、彼女の歌の世界観が少しずつ広がっていく過程を感じ取ることができる。これはなかなか貴重なことである。
本文にはひとつの見開きに概ね4つの短歌があり、歌と歌の間には恋人どうしが横たわる――愛し合うといったほうが適切か――空間と漂う時間が鮮明にイメージとして湧いてくる。古歌の風習や決まりごとよりも、生きている人間のその瞬間を切り取って詠む彼女の歌は心身に心地よく馴染む。ぼくはこのような歌を詠む歌人をほかに知らない。
ちなみに、上製本の「ベッドサイド」では、彼女の操ることばの柔らかさを、線の細いなめらかなタッチのイラストが巧みに彼女の世界観を描いており、一見の価値がある。
もう少し情緒が欲しいかな
たしかに斬新な性描写が多く「そうそう」と思う作品もありますが、あまりにも直接的なのでもう少し「詩」としての情緒があったらもっと良い作品になるのでは…。





