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寒椿 (新潮文庫)

寒椿 (新潮文庫)
By 宮尾 登美子

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  • 発売日: 2002-12
  • 版型: 文庫
  • 379 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
高知の芸妓子方屋「松崎」で、揃って修業を積んだ澄子、民江、貞子、妙子。姉妹のように睦みあって育った娘たちも、花柳界に身を投じる時を迎える。男と金が相手の鉄火な稼業を、自らの才覚と意地で凌いでゆく四人に、さらに襲いかかる戦争の嵐―。運命の荒波に揉まれ、いつか明暗を分けてゆくそれぞれの人生を、「松崎」の娘・悦子の目から愛惜をこめて描き、生きることへの瑞々しい希望を呼び起こす傑作連作集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮尾 登美子
1926(大正15)年、高知市生れ。17歳で結婚、夫と共に満州へ渡り、敗戦。九死に一生の辛苦を経て’46(昭和21)年帰郷。県社会福祉協議会に勤めながら執筆した’62年の「連」で女流新人賞。上京後、九年余を費し’72年に上梓した「櫂」が太宰治賞、’78年の『一絃の琴』により直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

客観視3
もちろん宮尾作品なので読み応えのある一冊ですが、作者の目があまりにもそれぞれの主人公を客観的に鋭く見ていて、100%フィクションではないだけに、つらい思いがしました。奇麗事だけでは生きていけない時代背景ばかりでなく、登場する女性たちの境遇には同情というより不快感を持った私は甘いでしょうか。

宮尾文学の女性3
私は宮尾作品が大好きです。
宮尾作品に描かれている女性は、昔ながらの女性が多い。つまり、男尊女卑の世の中で、運命に流されながら生きていく女性である。
しかし運命に翻弄されながらも、不幸せのなかにちょっとした幸せを見つけ、生きていく。
弱い女性なのに、弱さの中になぜか気迫が感じられるのである。
そこが読んでいて共感できるところである。

宮尾登美子ならではの視点。5
紹介業という家に育った著者ならではの作品。
同じ家から、芸妓・娼妓となりそれぞれの道を行く。
人間性や運命によってまったくことなる人生が
開いていき、終わっていく。
フィクションじゃないだけに、当時の様子が
ひしひしと伝わってきました。