成城のとんかつやさん―記憶の断片 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #26106 / 本
- 発売日: 2000-05
- 版型: 文庫
- 245 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
少女期を姉妹同様に過したが、いずれ芸妓となる身の上だった四人の女。満州の開拓団で苦楽を共にした小学生たち。さまざまな出会いと別れ。再会の歓び、歳月の哀しみ。故郷・土佐への想いは常に熱く。エジプトのみだらの蛇と呼ばれた女への憧憬はさらに強く。そして、何げない暮しの一齣からも濃やかにつづられる、人生の豊かさ。作家であり主婦である、宮尾登美子の「生活と意見」。
カスタマーレビュー
帯の文句は嘘じゃないです。
『朱夏』『仁淀川』などどっしりとした作品の後に読んだためか、正直に言って、最初はいまいち読み応えが感じられなかった。掲載された媒体もばらばらで内容の連関性も薄く、何気ない日常や回想が漫然とつづられているだけ、といった感触を持ってしまった。
しかし読み進めていくと、そんな思いはだんだん薄れ、随所に顔を出す〈宮尾節〉ににやりとする。『寒椿』などの作品成立に関する記述もあるが、そういった直接的な舞台裏だけではなく、宮尾さん独特の視点とでもいおうか、「こういう目を持っている人だから、あの作品のこの場面が描けたのだなぁ」といったファンならではの得心と満足が生まれてくるのだ。
それが内輪受けというならそれでもよい、ぜひ宮尾ワールドにどっぷり浸かった経験をもつ人に読んでもらいたい一冊。




