ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #123199 / 本
- 発売日: 2006-07
- 版型: 文庫
- 279 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
ニシノくん、幸彦、西野君、ユキヒコ…。姿よしセックスよし。女には一も二もなく優しく、懲りることを知らない。だけど最後には必ず去られてしまう。とめどないこの世に真実の愛を探してさまよった、男一匹ニシノユキヒコの恋とかなしみの道行きを、交情あった十人の女が思い語る。はてしなくしょうもないニシノの生きようが、切なく胸にせまる、傑作連作集。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
川上 弘美
1958(昭和33)年東京都生れ。’94(平成6)年「神様」で第一回パスカル短篇文学新人賞を受賞。’96年「蛇を踏む」で芥川賞、’99年『神様』でドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、’01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
どうしようもない人
女性を心から愛せないくせに、愛を求め続けるニシノユキヒコ。
中学時代から50代、死後までのニシノユキヒコを巡る女性の視点で語る10編の連作短編集。
本文で描かれるそれぞれの女性のニシノユキヒコに対するぶっちゃけた本音と、正しい道に行きたくないニシノユキヒコの意外にピュアな心の対比が、それぞれの登場人物を魅力的にしています。
彼女がいるのに元恋人とお泊り旅行する「ドキドキしちゃう」の、昔にもう戻れない感覚や、50代の「ぶどう」の最後の女性二人の会話が、印象に残りました。
構成は時系列ではないので、ちょっと、戸惑うことがありました。
ニシノユキヒコの恋と冒険を読んで
この本を読んでからずっと、私はニシノユキヒコを探している。
頭の形を、腕の太さを想像する。ニシノユキヒコの匂いを、身に付けている物を想像する。
ご飯を食べ、眠りながらイビキをかく姿を思い浮かべようとする。
しかし、なにも浮かばない。なにひとつ具体的な姿は思い描けずにため息をつく。
私が、ニシノユキヒコを正確に想像できるのは、好きな人のことを想うときだ。
似ているというのではなく、観念的に、同じなのだ。
好きな人を想うことと、ニシノユキヒコを想うことは。
「西野を愛することは、せんないことだったけど、楽しいことだったわ。」
「せんない」という言葉が頭に残り、このセリフが忘れられなかった。
川上弘美がつむぎだす言葉は、いつも慎重で雨細工のようにもろい。
ゆえに真実をつき抜く力があると、私は思う。
「せんない」とは、無益な仕方が無いということだ。
自分以外の人間を想うことは、途方もなくせんないことだと、私は改めてため息をつく。
こんなオトコいます、よね
空港で見かけ、文庫本の帯の紹介文を見て、即買いしました。
というのも、私の知っている(感情的に振り回されている)人
がニシノユキヒコ的なので、その対策本及び参考書として(笑)
手に取りました。
ある時は誠実(でもなぜかその一方で不誠実の匂いがする)、
どうしようもなく優しくて、抜群のタイミングで女の子を
感動させることに長けていて、少し影があって、見た目も
セックスも、まあよくって・・よくも悪くも正直で・・・
常に女の影が見え隠れするニシノユキヒコ。
彼に対する10人の女性の想いや行動に共感することが多く
苦笑いしました。でも、そのような人物に対しては、誰も、本人自身も
どうすることもできない、んでしょうかねえ。
どうしようもない男の話ですが、なぜか読後は爽快感に包まれます。





