薔薇窓〈上〉 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #109664 / 本
- 発売日: 2003-12
- 版型: 文庫
- 506 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
パリ警視庁特別医務室に勤務する精神科医のラセーグは、犯罪者や保護された者を診断する毎日。折しもパリでは万国博覧会が開催され、にぎわうが、見物客の女性が行方不明となる事件が相次ぐ。そんな中、ひどく怯える日本人少女を面接し、彼女の生い立ちに興味をもつ。一方でラセーグは、見知らぬ貴婦人にストーカー行為を受け、困っていた。執拗な誘いに負けて、彼女の屋敷を訪ねるが―。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
帚木 蓬生
1947(昭和22)年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職して九州大学医学部に学び、現在は精神科医。’79年に『白い夏の墓標』を発表、サスペンスの舞台を海外に据えた物語は直木賞候補となった。’93(平成5)年『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、’97年『逃亡』で柴田錬三郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
もうひとひねり欲しかった
万国博覧会で華やぐ1900年のパリ。その舞台裏で、若い女性を狙った連続誘拐事件が不気味に起こる。時を同じくして、音奴という日本人少女が言葉も喋れない状態で警察に保護され、精神鑑定のためにラセーグ博士の元へ連れて来られる。物語は精神科医ラセーグと音奴の触れ合いを軸にして展開し、それにラセーグに付きまとう謎の貴婦人との関係がアクセントをつける。
この作品でも、著者の人物、風景の描写力が光っている。活き活きとしたパリの街や、色とりどりの服装をした貴婦人の姿が瞼にうかぶようである。
しかし、あまりにも多くのことを描こうとして、全体像がぼやけてしまったような感覚を読後に持った。ミステリーとしても、セラーグと音奴の触れ合いにしても、中途半端に終わってしまっているような気がした。もう少し、焦点を絞って物語を進めたら方がよかったのではないだろうか。。。
ミステリー?
帚木 蓬生先生は私の好きな作家先生ベスト5に入る。
かつてはかなり読み漁ったものだ。
現役の精神科医でもある氏なので、お得意の分野が展開する。
ただ、この話はミステリーというにはちょっとオチが甘いし、恋愛ものというのでは物足りないし、全体的に中途半端な印象を受けた。ポリヤック婦人のストーカー行為も、最後の最後にきっと何かどえらいことを起こすのだろうと思いきや、え?おしまい?みたいな物足りなさがあった。上巻ではバラバラだった事件が下巻でしだいに繋がっていくのは面白みもあるのだが。。。
しかし、相変わらず描写のうまさは抜群。文章を読んだだけで、目の前に情景が広がっていく不思議な感覚。1900年のパリにタイムスリップしてしまう。
日本は明治35年。 片や地下鉄が走り、観覧車があり、電灯があり、すでに水洗トイレまであったなんて、びっくり!当時の日本人からしたら相当のカルチャーショックだったろうに。





