安楽病棟 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #41889 / 本
- 発売日: 2001-09
- 版型: 文庫
- 640 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
深夜、引き出しに排尿する男性、お地蔵さんの帽子と前垂れを縫い続ける女性、気をつけの姿勢で寝る元近衛兵の男性、異食症で五百円硬貨がお腹に入ったままの女性、自分を23歳の独身だと思い込む女性…様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、相次ぐ患者の急死。理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の実験とは?終末期医療の現状と問題点を鮮やかに描くミステリー。
内容(「MARC」データベースより)
人間としての尊厳を少しずつ失いながら、頑健な身体をもてあましつつ生き永らえる痴呆老人たち。彼らを収容する病棟で、ある「理想」が実験段階に入った-。感涙と戦慄のヒューマン・ミステリー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
帚木 蓬生
1947(昭和22)年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職して九州大学医学部に学び、現在は精神科医。’79年に『白い夏の墓標』を発表、サスペンスの舞台を海外に据えた物語は直木賞候補となった。’93(平成5)年『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、’97年『逃亡』で柴田錬三郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
人間とは何か?生きるとは?死ぬとは?
とても考えさせられました。途中までミステリーであることを忘れ、「ドキュメンタリー?」と言ったかんじでしたが、最後はキッチリとミステリーでした。
もし自分が不治の病だと知ったら、安楽死を希望するだろうか?
たぶん、延命治療は拒否するとは思うが、積極的安楽死となるとどうだろう?
自分の場合はまだいい。
自分の愛する人が、不治の病に冒されたら?
安楽死を希望したら?
希望していた場合は、まだ延命治療を拒否できるかもしれない。
でも、意思確認ができず、そんなこと話し合ったこともなかったら?
昏睡状態で意識が戻る見込みも無く、でも心臓は動き、呼吸もしていて、触ると温かい。
そんな時、あなたは愛する人の生命維持装置を外せますか?
高齢者と相対するときの心根
冒頭でこの病棟に入った人々の人生がたんたんと語られる。その人々のその後の病棟生活が新人看護士の目で語られる。
介護されている老人達はみなそれぞれに人生を生きてきた。しかし、痴呆という状況に陥った場合に、その人のこれまでの生き様は何の意味もないのか。
この本を読むと、そうではないと思う。
人としての尊厳をうしなわない生き方、老い方を考えさせられる。
母と暮らしながら、母と向き合う自分の心根が気になる。考えるのがつらい問題だが、多面的に広がりを持って考えさせてくれる本だと思う。
生きたい
最初から最後まで頭を悩まされる作品でした。
安楽死は本当によいことなのでしょうか?
家族は望んでいないのにそれを実行する医師は
何を思いそれを実行するのでしょうか?
安楽死について真剣に考えさせられる一作です。





