ヒトラーの防具〈下〉 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #144421 / 本
- 発売日: 1999-04
- 版型: 文庫
- 557 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
父の国であるドイツの現実に、次第に幻滅を覚えてゆく香田。ついに成立した日独伊三国軍事同盟も、彼の思い描いた祖国の進路ではなかった。迫害に怯えるユダヤ人女性・ヒルデとの生活にささやかな幸福を見いだしたのも束の間、居合術をヒトラーの前で披露する機会を与えられたことをきっかけに、香田の運命は大きく狂いはじめた…。清冽なヒューマニズムで貫かれた大作ロマン。
カスタマーレビュー
一気に読めます
1930年代、ドイツにナチズムが吹荒れる前夜に、主人公の陸軍武官は
ベルリンに到着する。そして、ナチズムの狂気に翻弄される日本人・
ベルリン市民・精神病患者・ユダヤ人等を目の当たりしていく。やがて
主人公自身もその剣の腕前から、ヒトラーの親衛隊に直々に指名されるという数奇な運命を辿る。
作品全体を通して緊張感があって、読んでいて全く飽きなかった。
史実とフィクションを実にうまく絡めたすばらしい作品だと思います。
戦争という極限状態の中でも、人としての心を失わない人達が
この作品では多く登場します。彼らの存在が本書を読み終わった後
も、深く心に残っています。
奪われることの悲哀
このような作品こそもっと広く読まれるべきである。心の底からそう思います。戦争という個人の力を大きく超えた酷烈な状況の中で、それでも人としてあるべき生き方を忘れない主人公。極限状況下で初めて人は「なにが正しいのか」ということを深く知ることになるのかもしれません。作中に出てくる「真実は弱者の側にある」という言葉が忘れられません。
ただ、あまりに悲しい。読後には深い感動と共に胸を締め付けられるような悲しみの想いが残りました。
ストーリ構成の点もすばらしい。これほどの分量にもかかわらず読者を飽きさせないところに帚木氏の力量のすごさを感得できます。
単なる戦争文学を超えた大作。長く読み継がれるべき作品です。
作品の展開が史実をおいすぎている
戦時中に日本からヒトラーに剣道の防具が送られた。という設定を軸に、日独混血の香田少尉の視点から戦争と国家を描いた作品。
この設定自体は非常に面白く、優れていると思うのでが、作品の展開が史実をおいすぎている気がした。私としては、もうすこしサスペンス性の高い展開を期待したのだが・・・
よい作品だとは思うが、私としては「逃亡」のほうが好きである。




