海軍めしたき総決算 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #458658 / 本
- 発売日: 1984-12
- 版型: 文庫
- 298 ページ
カスタマーレビュー
神風は、ふかなかった
“戦時中の記録に、今の子にも受けるように可愛いイラストをくっつけて出版したのだな。それにしては絵が細部まで詳しすぎる。まるでイラストレーター本人が、海軍を見てきたようだ…”と思ったら、著者本人が文もイラストも手がけていたのでした。どうりで詳しいわけです。
著者は大正9年生まれで、小学生の時に教えられた「日本は神風が吹くから負けたことがないのだ」を素直に信じてきた人。
《敗残兵となって初めて「負けるのがわかっていたら、あんなにイイ気になるのではなかった」と思ったものです。太平洋をはさんだ緒戦は、職業軍人はもちろんのこと、徴兵組の私たちでさえ、胸をたたいて「勝ってくるから任せておけ」と威張っておりました。今から思えば恥ずかしいことであります。》素朴な文章が胸に沁みます
憧れの海軍生活
昭和16年に徴兵され海軍で所謂「めしたき兵」として従事した著者の軍隊生活が
描かれている。自筆の軽快なイラストの効果なのか戦時物にありがちな悲壮感は、
ほとんど感じられない。物悲しさを感じる場面はあるが海軍生活は案外楽しそうで
ある。戦況が激しくなる前はフィリッピンへ巡回という目的で停泊したりしている
し、その時の現地の女性とのやり取りの場面にはホノボノとしたやり取りは印象深
い。今の30代40代の世代でも充分楽しめるストーリだ。
亡父の蔵書を整理した時に見つけ、何故か気になり処分せずにいた一冊である。
これを読んで、亡父の口癖だった「海軍への憧れ」の素を知る事ができた。




