ノミの反乱 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #1133123 / 本
- 発売日: 1982-07
- 版型: 文庫
- 301 ページ
カスタマーレビュー
青島さんらしさ。
青島さんが逝かれました。青島さんが残してくれたものには大きなものがあると思います。TV界の才人であり直木賞作家でもある時代の寵児が、溢れんばかりの才能をリスクを犯して参議員、東京都知事と政治の世界に持ち込まれました。常に大衆、生活者の側に軸足を置いた視点が多くの人に指示されていたのは、選挙運動をしないでも議員に選ばれるという特異な現象に現われていたと思います。この作品もそういう青島さんらしい主張、物の見方が随所に現われています。銀行を巨大な象に例えれば、我々はノミに過ぎない。象にとってノミなど眼中にないが、ノミにだって意地があるんだぞ、という物語です。昭和51年に初出版された作品ですが今の社会と符合するところがとても多くあります。社会構造は当時とそれほど変わっているわけではなく「改革」が必要なのだということが自然に感じられます。また当時世間を揺るがした事件を連想させるエピソードが盛り込まれ、青島さん特有のコミカルさとあいまって肩のこらない作品になっています。合掌。

