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西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)
By 梨木 香歩

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  • Amazon.co.jp ランキング: #1248 / 本
  • 発売日: 2001-07
  • 版型: 文庫
  • 226 ページ

エディターレビュー

出版社 / 著者からの内容紹介
「西の魔女」とは、中学生の少女・まいの祖母のこと。学校へ行けないまいは、田舎の祖母のところで生活することに。まいは、祖母の家系が魔女の血筋だと聞く。祖母のいう魔女とは、代々草木についての知識を受け継ぎ、物事の先を見通す不思議な能力を持つ人だと知る。まいは自分も魔女になりたいと願い、「魔女修行」を始める。この「魔女修行」とは、意志の力を強くし、何事も自分で決めること。そのための第一歩は規則正しい生活をするといった地味なものだった。野苺を摘んでジャムをつくったり、ハーブで草木の虫を除いたりと、身近な自然を感じながらの心地よい生活が始まる。次第にまいの心は癒されていく。魔女はいう。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」そしてまいは、この「西の魔女」から決定的なメッセージをうけとるのだった……。

内容(「BOOK」データベースより)
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

内容(「MARC」データベースより)
中学校へ行けないまいは、祖母のもとで「魔女修行」をすることになった。それは、何でも自分で決めるということ…。児童文学者協会新人賞などを受賞した、生きる力を与えてくれる癒しの児童文学。94年刊の復刻版。


カスタマーレビュー

久々に胸打たれた素晴らしい本です5
シャーリー・マックレーンの娘さんが西の魔女を演じるとの
大きな特集を読売新聞で読み、この本を読んでみることにしました。

児童書でもあるようですが、40台半ばにさしかかった私には、
主人公の中学生の気持ちも、その母親の気持ちも、そして
主人公の祖母の気持ちも、どれもが手に取るように理解できました。

読みやすく、描写も文体も美しいです。 「おばあちゃん」の
一言一言がものすごく大切なことをさらっ、と言っているので、
何度も読み返してしまいました。

テーマはとても奥深く、スピリチュアルで、人がなぜ生まれて
なぜ苦労をしながらも生きていくのか、本質をついていました。

読みながらも目頭が熱くなりましたが、読み終えた後は、自分でも
理解できないぐらいわんわん泣いてしまいました。

心の豊かさがどのようにして育まれるのか、経済的に余裕がなくても、
母親として子供にしてあげられることの中で、何が一番大切なのか、
あらためて確信した次第です。

物を沢山持つことが、文化ではないことがよくわかる一冊です。

前にあるものを、欲しいものを、自分の意志で、掴め。4
久々に「美文」だと思えた筆者の文章―豊かな形容詞と擬態語・擬音語に出会える。行間を「読ませる」技のパレードにも脱帽。
 コンセプトは明解。
 ―魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも、希望も、もちろん幸せも―


 主人公「まい」の自我の芽生えと成長、そしてそのプロセスにおける葛藤を、「西の魔女」こと「まい」の祖母が見守るという、ちょっとジ○リ映画に似た人物構成とストーリー展開です。「死」という現象を、「生きる」という肯定的な日常の積み重ねの延長線上に見事に位置づけている。ファンタジー的要素もあり、大人でも楽しめるだろう。豊かな形容詞と擬態語・擬音語を織り込んだ本書を読んでいると、登場人物の日常の細々とした出来事や自然美が、色彩を伴ってよぎるようだ。
 不覚にも大いに感じ入ってしまった「まい」と「西の魔女」の会話を以下引用しておこう。


 「わたし、やっぱり弱かったと思う。一匹狼で突っ張る強さを養うか、群れで生きる楽さを選ぶか・・・・・・」

 「その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」

アイ・ノウ5
私には分かる。
おばあちゃんが西の魔女。
イギリス生まれのおばあちゃんが、孫が学校に馴染まないときに、生きることの大切さを教えてくれる。
植物や動物と人間との営みで、生きるということを教えてくれる。