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博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)
By 小川 洋子

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  • 発売日: 2005-11-26
  • オリジナル言語: 日本語
  • 版型: 文庫
  • 291 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた―記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小川 洋子
1962(昭和37)年、岡山県生れ。早稲田大学第一文学部卒。’88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。’91(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。2004年「博士の愛した数式」で読売文学賞、本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

良い作品ではありますが…3
 事故で80分しか記憶を維持することができなくなった老数学者と、彼の世話をする家政婦とその息子とのふれあいを描いていて、じんわり心に染み込んでくる佳作ではあります。でも、なんだかお約束的なストーリー展開が気になって感動できませんでした。愛というよりは同情に思えてしまうのです。 単に好みの作品じゃないだけかもしれませんが、皆さんの高評価には少し違和感を持ってしまいます。

数学の内面の暖かさ5
今までに数学的な読み物をたくさん読んできましたが、小説はあまり読みませんでした。前に、子供達が数学を使って怪獣に向かう内容の[数のモンスターアタック]という物語を読んで、互いに助け合っていく心暖まる思い出があります。しかし、それ以外は数学的な読み物で心暖まる本は読んだことがありませんでした。[博士の愛した数式]は小説だと思って今まで敬遠してました。ようやく最近になって読んで、この本もとても心暖まる数学的な読み物だとわかりました。でも、前の本とこの本を比べて何か違うと感じて考えました。前の本は数学を応用して怪獣に向かうところに助け合う暖かさがありますが、この本は数学の内面にある暖かさを表現していることに気づきました。これができるのは数学者では無理な感じがして、すばらしい文を書く力のある小川洋子さんしかいないと感じました。さらに付け加えると、小川さんは数学をよく勉強したからこそ、その内面の暖かさを現せたと思いました。筆の力のすごさを心から感じます。小川さんの新聞連載の童話も大好きです。

感動しました。5
陳腐なタイトルですみません。
この本は、タイトルから、堅いお話をイメージしており、
読むのに気合が居るかもと後回しにしていた本でした。
今日、ふとしたことで読み始め、最初から、
「博士」の存在感を叩きつけられた感じがしました。

タイトルから連想できるように、ところどころに数式が
出てくるのですが、数学が嫌いな人でも興味深いと思える解説を、
「博士」がしてくれます。

この「博士」は若いときの交通事故のため、
記憶を80分しか持つことができません。
例えば家政婦さんが買い物に出かけ、戻って来るのが81分後だとすると、
彼女のことは忘れてしまうのです。

「博士」の元に通う家政婦さんとその息子さん、そして博士の義姉・・
この人たちが、博士のもっとも愛する「美しい素数達」のような存在で、博士の周りに位置しています。

自然に、数式で自分の気持ちを、的確に伝えようとする博士。
それを理解しようとする人々。このような話を書かれた小川洋子さんを、
改めて尊敬し、このような物語を読めたことを感謝します。

最後に。小説を読むと言うことは、数式を理解すると言うことに、似ているのかもしれません。