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二十世紀の十大小説 (新潮文庫)

二十世紀の十大小説 (新潮文庫)
By 篠田 一士

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  • Amazon.co.jp ランキング: #197755 / 本
  • 発売日: 2000-04
  • 版型: 文庫
  • 562 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
プルーストの『失われた時を求めて』、ジョイスの『ユリシーズ』、ガルシア=マルケスの『百年の孤独』等々、その名は知っていても、なかなか読破するチャンスのない「小説」が10篇。しかし臆することはない。篠田一士は、1作1作、丁寧かつ渾身の力を込め、躍るような筆致で道案内してくれる。文学の、小説の魅了、読書の楽しみを余すところなく伝える1冊。


カスタマーレビュー

信頼できる文学への羅針盤5
 篠田一士は、この本に限らず、テキストを長く長く引用して読者とともに作品を読み込んでゆく。読者を置き去りにして高尚な、或いは空虚な文学談義に耽る一般に想像されている文学評論とはその点で全く異なる。
 篠田を初めて読む人は、あまりに平易になだらかに語られているために、大したことが語られていないように思ってただただ読み過ごしてしまうかも知れないけれども、ちょっと想像すれば分かるように、長いテキストの引用を示して、読者と対等の立場でそれを読み、読者を納得させながら議論を展開するというのは、容易なことでない。そして、そういう議論の手続きに同時に著者の文学に対する姿勢が現れていたように思う。
 篠田の著作が多くの人の手に取られやすい文庫なったことはことほぐべきことだが、未だに篠田著作集発行の広告を見ないのはなぜだろうか。かつての『秩序』同人たちが数人まとまって呼びかければ、すぐにでも話はまとまるだろうに、と思うのはやはり「業界」動向に不案内な一読者の空想か。篠田著作集をまとめておくのは、未来の文学少年・少女のためだし、それこそは結局、未来の文学「業界」のための実に有益な種蒔きでもあるにちがいない、と思われるのだが。どこかの出版社さん、ご一考ください。