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あらゆる場所に花束が… (新潮文庫)

あらゆる場所に花束が… (新潮文庫)
By 中原 昌也

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  • 発売日: 2005-04
  • 版型: 文庫
  • 185 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
どこからか聞こえてくる「殺れ!」の声。殺意と肉欲に溢れる地上を舞台に、物語は進む―。暗い地下室で拳銃に脅かされながら、絵ハガキを作らされる男。河川敷で、殺人リハーサルを粛々と敢行するジャージ姿の一団。ペニスを露出させ、謎の人物を追う中年ルポライター…。それぞれが複雑に乱舞、絡み合いながら、前代未聞、仰天の結末へと突っ走る。異才が放つ、三島賞受賞の超問題作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中原 昌也
1970(昭和45)年、東京生れ。2001(平成13)年、本作で三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

二回繰り返し読んだが、どこがいいのかさっぱりわからん1
“進歩的な?”文芸評論家が中原昌也の小説を評価しているようだ。誰だったかは忘れたが、彼の小説の素晴らしさが理解できないのは現代の小説がわからない奴だとまで言っていた人もいたような気がする。

どこがいいのかさっぱりわからん、というのが読後の感想。

作者は、読者にこの小説を読んでどう感じて欲しいのかと推測するのさえ拒絶しているように感じられる。

私はそういった小説や不条理な世界が描かれた小説は嫌いではない。むしろ好きである。しかし、こういった小説は、内容的がありきたりだったり無意味だったりしても文章の細部にまで神経が行き渡っているか、文章的には何も特徴がないのであれば作品自体になんらかの寓意が感じられるかのどちらかを満たしていなければ商業ベースに乗せるべき作品ではなく、単なる作者の自己満足に過ぎないと思っているが、この作品はどちらも満たしていない。

加えて、解説の渡部直己もこの小説(そして著者の中原昌也)をわかりづらい文章で、しかも筒井康隆作品を例に出してまで中原のよさを激賞している。しかも、小説の良さがわからない人は・・・といった書き方で・・・。こんな小説だからこそ平易な文章でその魅力を解説すべきだと思うのだが、この人はいつもそうだ。

ハスミンが褒めるわけ1
愛弟子の青山真治さんのお友達だから。なんでも同じ映画館でバイトしていたみたいですね。ちなみに阿部和重さんも同じところでバイトしてました。仲間褒めもここまでくるとちょっと… ハスミン、誰からも相手にされなくなって寂しいんだろうなあ。若者に嫌われまいと必死です。

あいかわらず...2
中原昌也は小説家として「ウマク」なろうとはしない、上手に書くことを拒絶して、いつまでも中高生が落書き風にイメージを連続していくようなスタイルに固持している。別に本人もそれが深いとも斬新だとも格別思っていないんだろう。また異端児としてあり続けたいとかそういった超素人的な発想で書き続けているわけでもないんだろう。

でもただ一つ言いたいことは、この人はまったく未来につながりそうにないということだ。今の今だけの一部の人々を何となく満足させるような安い漫画みたいに書き続けているだけで、本人もそのことを認めている。別に読みたくなかったら読まなければいいのだから、そういう人がいてもイイとは思うのだが、コレが新しいあるべき姿だみたいに言う人が意外と多いことには、ちょっとなんていうか、ヘンだと思う。

いくら中原昌也がゴダールやパゾリーニの映画を上手に批評しようが、蓮実重彦みたいなインテリに激賞されようが、この小説はダサいと思う(だって狙い見え見えジャン)。単行本化される前の自作の装丁とかだって、ありきたりなアートもどきだしね。これはヘタなPOPアートとシュルレアリスムのドッキングだね。狂気的な芸術は作者に人間的な深みがあって、あえてをれを崩すことで成立するのだ。

ようするに浅はかに裏をかこうとするところが、凡くらアングラ主義、下手くそ不快和音、自己満足なモダニズム。ちょっと言い過ぎた、ゴメン。でも本音。