裏声で歌へ君が代 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #193932 / 本
- 発売日: 1990-07
- 版型: 文庫
- 607 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
中年の独身画商梨田は、地下鉄の長いエスカレーターを昇っていくとき、降りてくる側に、知り合ったばかりの若い美貌の未亡人を認めて、咄嗟に逆乗りをし、彼女を伴って“台湾民主共和国”準備政府の大統領就任パーティに出席するが…。水際立った発端、スリリングな展開、最上のユーモアとエロティシズム。練達の著者が趣向の限りを尽して国家とは何かを問いかける注目の純文学巨編。
カスタマーレビュー
「袖のボタン」ファン
「文章読本」の「文章」に何か違和感を感じこの著者からはしばらく遠ざかっていた。
気を取り直し読み始めた「たった一人の反乱」であったが、読み止しという暴挙
をまたまたやってしまった。三度目の正直で手にしたのが本書。しかし、これは
とてつもなく面白い作品であった。 朝日連載の「袖のボタン」は楽しみにしているけれど
小説もこんなに面白いとは・・失礼。これほど知的で隅々まで考えられていて構成美があり、
かつ面白い小説はなかなかないのではなかろうか。
しかしスタイルが些か古い気がしないでもない。安部公房や筒井康隆風の前衛ぽいけれど
今読むとそうでもない、なんだかそんなに古くないのに古さを感じさせるような・・感じ。
でもなんだ彼だいってもこの作品は面白い・・。小説って本来こうあるべきではなかろうか。
「たったひとりの反乱」明日にでも購入して読まねば・・、と。
勝手な国際感覚で描く、台湾物。
おもしろすぎる。丸谷(歴史)文体に苦労させられるが、それを除けば十分な面白さがある。豪胆なシナリオ、いつかは考えなければ為らないテーマ(今は急を要する)絶妙の女性関係。エッセイの達人でもある著者の、いかなる些細な問題も見逃さない視線には、はっとさせられる。 初期の作品からは考えもつかぬ。純文学巨編。




