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夕あり朝あり (新潮文庫)

夕あり朝あり (新潮文庫)
By 三浦 綾子

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  • 発売日: 1990-11
  • 版型: 文庫
  • 481 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
8カ月で生母と別れ、5歳で養子となった五十嵐健治は、一攫千金を夢見て16歳で家を出た。日清戦争の軍夫、北海道のタコ部屋暮らし、三越百貨店の宮中係と、波瀾万丈の道を歩んだ彼は、キリスト教信仰に目覚め、人の垢を洗うクリーニング業に辿り着く。日本初のドライ・クリーニングの開発、戦時中の宗教弾圧との闘い。熱烈な信仰に貫かれた、クリーニングの「白洋舎」創業者の生涯。


カスタマーレビュー

偉大な人物を知る4
日本初のドライクリーニング業を開発した「白洋社」の創設者・五十嵐健二氏の波乱万丈
の生涯を描いた作品です。この本を読むまで五十嵐氏のことを全く知らなかっただけに、
幾多の苦難、紆余曲折を経てようやく白洋社の創設にこぎつけたという事実に衝撃と感動
を覚えました。特に日清戦争の軍夫から北海道でのタコ部屋暮らし、そして三越百貨店の
宮中係と、どん底から這い上がってくる五十嵐さんの強さに畏怖の念を感じずにはおられ
ませんでした。

三浦綾子作品だけあって、この作品でもキリスト教の教えがその根底に流れており、
敬虔なクリスチャンである主人公の五十嵐氏自身の誠実な生き様が印象的に描かれています。

私がこの作品を知るきっかけになったのは、三浦綾子の『道ありき』という彼女の自叙伝に
おいてでした。この自叙伝のなかに出てくる
敬虔なクリスチャン老紳士が五十嵐さんだったのです。

『道ありき』は、三浦綾子の自叙伝三部作の青春編であり、彼女が結婚するまでの波乱万丈
の半生と彼女を支えてくれた周囲の人々との触れ合いが描かれている作品です。
作中にでてくる綾子を支えた人々は、皆、自己犠牲的で欲のない人ばかりで、
そんな彼らの生き様が、頑なで、生きることに虚無感を覚えていた彼女に力を与えてくれた
といいます。

その中でも、彼女が深く感銘を受けた人物として五十嵐氏の存在はぴかりと光るものが
ありました。

改めて五十嵐氏の人生観と生き様に深く心を揺さぶられました。

勇気が湧いてくる5
三浦綾子さんは色々な方の伝記的小説を書かれていますが、この「白洋社」の創設者である五十嵐健二さんのこと、全く知らなかっただけに、感動と衝撃はとっても大きかったです。日本初のドライクリーニングが誕生するまでに、どれだけの苦労と犠牲があったか。どんな苦難にもめげずに信仰に支えられ、五十嵐さんがこの偉業を成し遂げたか、この一冊で十分知る事ができます。これを読んだ後は、白洋社にクリーニングをお願いしよう!という気持ちになるはずです(笑)

感謝の気持ちを忘れずに3
三浦綾子さんの作品はやはり宗教色が濃い。しかし、だれも挑戦したことのないドライ・クリーニングに挑戦していく1人の男の生き様は読んでいて面白い。人と人との出会いが、その人のその後の人生を変えていく。そこにはさまざまなドラマがある。「人に対して、感謝の気持ちを忘れてはならない。」そのことにも改めて気づかされた。