黒白 上巻 新装版 新潮文庫 い 17-17 剣客商売 番外編
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #42829 / 本
- 発売日: 2003-05
- 版型: 文庫
- 543 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
祖父の代から目黒に道場を構えていた小野派一刀流の剣客・波切八郎は、御前試合の決勝で敗れた秋山小兵衛に真剣勝負を挑み、小兵衛は二年後の勝負を約した。それを待つ身でありながら八郎は、辻斬り魔に堕ちた門弟に自首を促すことができずに成敗してしまう。道場を出奔し浪々の身となった八郎は、想いを通じた座敷女中のお信にそそのかされるまま、お信の敵、高木勘蔵を討つ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池波 正太郎
1923‐1990。東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年、「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
「剣客商売」フアン必須の作品
面白かったですねぇ。実に。
ご存知池波正太郎の人気シリーズ「剣客商売」の番外編と銘打たれた作品。
しかし、これは番外と言うのかなぁ。正直なところ、「剣客商売」の作品群を味わうのに必須の作品です。
この作品で、私達は初めて、後の「剣客商売」を彩る秋山父子とその周囲の人びとの今に至る関係の深さ
を知る事ができます。なにせ番外編と言いながら、物語としての時期は本来の「剣客商売」をさかのぼる
事、20数年。だから、時系列的には本編シリーズの前に位置づけられるものです。
ただ、だからといって、本来の「剣客商売」シリーズの前に読むべきかと言うと、それは難しい。
やはり、本編は本編としてその「前」にあった出来事を、包含し、見え隠しさせながら進むところがまた
よろしい。
その意味では、本来の「剣客商売」を数冊。第6,7巻くらいまで読み進んだところで、ちょっと箸休め
的に手に取るのがいいのではないだろうか。そして、また本来の「剣客商売」に立ち戻る。解説の常盤新
平さんのようにもう一度第1巻から手に取るもよし。途中で手を止めた、巻の続きからでもよし。
いずれにしても、この番外編を手に取る前と後とでは、「剣客商売」の面白さが違う。そう言う気がしま
す。
番外と言いながら、シリーズフアンにとっては必須の作品と言えるでしょう。
若き日の小兵衛
秋山小兵衛の若き日(大治郎が生まれる前)のことを書いているので、番外編。
ここでは小兵衛がいわば準主役で、かつて御前試合で対戦した波切八郎が主人公といったところか。
二年後に真剣勝負を約束した二人。ところが、江戸の剣客として地味ながら着実に地歩を固めていく小兵衛に対して、八郎は運命のいたずらから剣客の「裏道」を歩かざるを得なくなってしまう。
最後に顔をあわせたとき、二人は表と裏、あるいは黒白として対峙することになる。
作者はこの二人の剣客を描くことにより、人の運命の危うさ、もろさを示しているように思われる。
個人的には、まだちょっと「青臭い」小兵衛が、かわいらしくって好きです。
番外編と呼ぶには完成度が…
あまりにも高すぎるでしょう(苦笑)
池波作品は何度読み返しても飽きがこないのが一つの特徴ですが、それにしてもこの黒白は特に面白すぎます…何度読み返したかなあ?
さてさて、多くのファンの小兵衛のイメージは、中村又五郎か藤田まこと…マニアックな向きには山形勲(笑)
何れにせよ、若き日の小兵衛をイメージできる俳優がいない以上、悲しいかな映像化する事が殆んど不可能、というのが本作品の唯一の欠点でしょうか…
「それ故に小説としての自立性を保てている」と考えれば、逆にファンには幸いかも、ですね。





