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黒幕 (新潮文庫)

黒幕 (新潮文庫)
By 池波 正太郎

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  • 発売日: 1991-06
  • 版型: 文庫
  • 446 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
徳川家康のめぐらす謀りごとを実現すべく働き抜いた山口新五郎は、江戸開府後、六十歳を過ぎて初めて女体に接した。そして二度も十代の嫁を娶ることになる、この男の生涯を描いた「黒幕」。夫の仇と襲った相手が従容として、己れの左腕を斬り落とさせる姿に心を打たれ、その男の妻となる戦国の女を描いた「猛婦」。他に「勘兵衛奉公記」「槍の大蔵」など、初収録4編を含む11編を収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池波 正太郎
1923‐1990。東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年、「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

長編と合わせ読むのおもしろく5
池波正太郎は短編の名手で、どれも短いがために行間に込められるものも多く、
味わいが深い作品だと思う。
一方で、池波は長編の名作も残しているわけだけど、その長編の、ちょうど裏
舞台と言うか、別の視点で味付けしてくれるようなそんな風にも取れる短編が
ある。
今回の作品で言えば、「獅子の眠り」は90歳をこえてなおかくしゃくとして
幕府の横暴に立ち向かった真田信之を熱かった名作「獅子」を、おぎなうこと
しきり。これ自体としてももちろん面白いが、「獅子」を合わせ読むと更にい
い。
同様に、最後に収められている「開花散髪どころ」も、幕末の剣士薩摩の人斬
り半次郎を直接扱っていないにも関わらず、半次郎(後の桐野利秋)の非常に
人間的な側面を描くものとして、やはり池波の「人斬り半次郎」と合わせ読む
と面白い。

全体に、話が暗くならず、ホッとする色合いのものが多く、お薦めの短編集で
す。

読みやすくお手ごろ4
最近時代物に凝っていますが、この1冊は通勤の途中に読むにとてもお手ごろでした。 短い短編からなっており戦国時代から江戸時代初期を中心に武将たちの動きや考え方がまるで見てきたかのような描写で書かれています。 ついつい電車を乗り過ごしてしまうことも何度かありました。 お勧めの1冊です。

池波ファン4
池波正太郎の短編に多く触れることができました。最近氏のファンとなりましたが。多くの作品に触れることができ満足しております。真田太平記大好き。