アメリカ彦蔵 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #19351 / 本
- 発売日: 2001-07
- 版型: 文庫
- 562 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
嘉永三年、十三歳の彦太郎(のちの彦蔵)は船乗りとして初航海で破船漂流する。アメリカ船に救助された彦蔵らは、鎖国政策により帰国を阻まれ、やむなく渡米する。多くの米国人の知己を得た彦蔵は、洗礼を受け米国に帰化。そして遂に通訳として九年ぶりに故国に帰還し、日米外交の前線に立つ―。ひとりの船乗りの数奇な運命から、幕末期の日米二国を照らし出す歴史小説の金字塔。
内容(「MARC」データベースより)
江戸時代、多くの回船の船乗りが難破、漂流の憂目にあった。その中で奇蹟的に死をまぬがれた者達はどのように生きたか。アメリカ彦蔵を中心に幕末の動乱期を生きた漂流民達の劇烈な生涯を描く。『読売新聞』夕刊連載。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
吉村 昭
1927(昭和2)年、東京日暮里生れ。学習院大学中退。’66年『星への旅』で太宰治賞を受賞。その後、ドキュメント作品に新境地を拓き、『戦艦武蔵』等で菊池寛賞を受賞。以来、多彩な長編小説を次々に発表。周到な取材と緻密な構成には定評がある。芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
この時代にこれほどの人物がいた
この時代にこれほどの人物がいた。これが素直な感想だ。漂流によりアメリカに触れ、そして日本人としてこれほどアメリカ人に信頼された人物はいなかったろう。ジョン万次郎もすごいが、彦蔵のスケールはそれを上回る。思えば人類の歴史は漂流という災難がもたらした異文化交流により飛躍的な進歩を遂げてきたのかもしれない。
彦蔵を中心に漂流民から見た日米
主人公の彦蔵はひょんなことから船が難破し、アメリカ船に助けられたことでアメリカにわたる。蒸気機関や電信に接し、三代にわたってアメリカ大統領と面会する。普通の船乗りとしての生涯を送っていてはありえないことだったろう。
幕末の日米交渉にひっぱりだこになるのだが、攘夷運動の危機にさらされたり、南北戦争の雰囲気になじめなかったり(一時は逮捕されてしまう)、結局日本人にもアメリカ人にもなりきれないのがなんとも物悲しい。しかし日本の近代化に彼が果たした役割は決して小さくはない。
見どころは彦蔵以外の多くの漂流民である。あまり知られていない人たちについての調査はさすがの吉村氏も苦労したろう。海嶺〈上〉 (角川文庫)や椿と花水木―万次郎の生涯〈上〉 (幻冬舎文庫)などと併せて読むとより深く楽しめる。
数奇な人生を生きた普通人の伝記
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