山本五十六 (下) (新潮文庫 (あ-3-4))
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #18778 / 本
- 発売日: 1973-02
- 版型: 文庫
- 428 ページ
カスタマーレビュー
五十毒はすごい人だ
パリに赴くくだりで、思わず目頭を押さえた。大人の山本とや
んちゃな軍令部。そういう表現が適切かもしれない。暗い話だとは思うが、今人生に
つまづきを覚えている人に是非読んでもらいたい。
死地に赴く
下巻は山本五十六が、自分が死なせてしまった多数の部下のことを悔やみながらそして自分もどこかで死地を探していたのではないかと思わせる内容である。
大戦末期の山本の苦渋が伝わる内容である。
無念であったのか本望であったのかそれはよくわからないが・・・
生き急ぎ、死に急いだのではないか?
上巻のレビューに永野〜山本〜井上の帝国海軍良識派の関係を押さえながら読むべきだと書かせていただいた。又、アメリカに行ってこの国と戦ってはならないと決意しながら、真珠湾攻撃を決行しなければならなかった苦悩についても触れた。
下巻は、主として山本の死に至るまでの流れを描いている。
ドーリトルの本土初空襲、燃料弾薬の不足の問題から、早期の和平の実現のために早期にアメリカU決定的な打撃を与えなければならないという発想でのミッドウエーは、やはり、無理な作戦であったといわざるをえない。
その失敗から、山本は、どこかで死地を探していたのではないかと思う。「戦艦大和ホテル」と揶揄され、巨砲を持ちながら速度が遅いため、空母に同行できないでトラック島で冷房完備の浮かぶホテルになっていた旗艦大和を離れてラバウルに行き、更に全戦に行くというのは、作戦全体を把握しているべき連合艦隊司令長官としては、やはり無謀な行動であったと思われる。
何が彼をそうさせたのか?
結局は、アメリカとの開戦を止められず、開戦した以上、早期に徹底的ダメージを与えて、戦意を喪失させ、講和に持ち込むという考えを達成できなかったことへの「責任」を取ったのではなかろうか?
敢えて、言うなら、そうした戦略全体を、現場の連合艦隊司令長官に考えさせなければいられなくさせた、日本の大本営をはじめとする最高指導部に、山本五十六は、失望し、疲れたのではなかろうか?
惜しい人を亡くしたものである。





