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砂の器〈下〉 (新潮文庫)

砂の器〈下〉 (新潮文庫)
By 松本 清張

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  • 発売日: 1973-03
  • 版型: 文庫
  • 431 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
人間は背負った宿命から逃れることはできない。
善良この上ない元巡査を殺害した犯人は誰か? そして前衛劇団の俳優と女事務員殺しの犯人は? 今西刑事は東北地方の聞込み先で見かけた“ヌーボー・グループ”なる新進芸術家たちの動静を興味半分で見守るうちに断片的な事実が次第に脈絡を持ち始めたことに気付く……新進芸術家として栄光の座につこうとする青年の暗い過去を追う刑事の艱難辛苦を描く本格的推理長編である。

内容(「BOOK」データベースより)
善良この上ない元巡査を殺害した犯人は誰か?そして前衛劇団の俳優と女事務員殺しの犯人は?今西刑事は東北地方の聞込み先で見かけた“ヌーボー・グループ”なる新進芸術家たちの動静を興味半分で見守るうちに断片的な事実が次第に脈絡を持ち始めたことに気付く…新進芸術家として栄光の座につこうとする青年の暗い過去を追う刑事の艱難辛苦を描く本格的推理長編である。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松本 清張
1909‐1992。小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。’58年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

重い闇5
「砂と器」の本書、下巻は上巻に残された謎に挑みます。

犯人は誰なのか。犯行の動機は。なぜこんな事件が起きてしまったのか。
様々な疑問を読者に持たせつつ、
今西刑事の丹念な捜査によって少しずつ事件の全貌が見えてきます。

今西刑事のたゆまぬ努力に、刑事としての自覚を持った、
立派な人間性に魅力を感じつつ、
そんな今西刑事とは対照的な犯人の闇へ徐々に迫って行きます。

悲しく、黒く重い物語です。
興味がある方は、是非、上巻から手にとって読んでみてください。

これは松本清張の傑作の一つ5
 社会派推理小説家としばしば呼ばれる松本清張の代表作の一つに数えられてる秀出た作品と云っても過言ではないでしょう。かつて我が国にみられたハンセン病に対する過度の恐怖感と差別心、それが原因で殺人に至らざるを得なかった主人公の不幸な運命、と執筆当時にはまだまだ生々しい現実だったものが時間の経過とともに風化していきつつある今日、本書を今一度読み返してみる価値は十分にありましょう。

ドラマのテーマとして4
ドラマの設定はやはり、ハンセン病にしたままの方が良かったんじゃないかなぁと思いました。
今でもハンセン病に対しては、「差別をしてはいけない」ということが建て前になっただけで、偏見は残ってると思います。(他の病気や障害に対してもですが)そこを人権問題に配慮して?設定を変えちゃうことの方が差別かも。と思ってしまうのですが・・・。

この小説では和賀の内面に対しては記述されていませんが、だからこそ
時代背景とか、和賀の生い立ちについて思いを馳せてしまいます。
それにしても、あの殺害方法はホントに殺害出来るの?と種明かしの
場面で思ってしまいました。